視機能療法学分野(修士課程)
保健医療学専攻 視機能療法学分野
現在、学術振興会科学研究費補助金 基盤(B)『高齢者の視機能の動特性と身体バランスの検討』および以下の基盤(C)3課題;『スマートフォンの視覚および自律神経への影響 -スマホ内斜視の発症のメカニズムを探る-』、『高齢者の転倒リスクに関与する立位保持、重心移動と視覚機能の関連についての検討』、『読み発達への影響を考慮した屈折矯正の必要性:屈折異常が読み発達に及ぼす影響の検討』を中心に研究を展開中です。
外界からの感覚情報の80%以上は眼を通じて視覚から得られ、視覚は認知機能や判断などの高次脳機能とも密接に関連し、日常生活を支える上で非常に重要な役割を演じています。視覚を司る視機能は視力・視野・色覚・両眼視(立体視)といった基本的要素に加え、眼球光学系の特性や瞳孔・調節系、眼球運動系の働きによって成立しており、一般眼科学を中心に神経眼科学・視能矯正学・視覚心理学・視覚生理学など多岐にわたる領域を含みます。
本分野では視機能の基礎的側面や発達・加齢・疾患に伴う視覚障害の臨床的側面に関する研究を通じて、探究心や思考力を養うとともに実践的な研究技法を修得します。近年の眼科医療技術の目覚ましい進歩・高齢化社会・リハビリテーションの重要性を考え合わせ、眼科領域のみならず視覚に関連する幅広い領域で活躍できる高度な知識と応用性を有する専門家・教育者・研究者を目指す人材を養成する。
視機能療法学科長。北里大学大学院にて神経眼科を専攻。医学博士。
バージニア州立医科大学に留学し視覚生理学を学ぶ。その後、東芝林間病院眼科医長等を歴任、前北里大学医療衛生学部(視覚機能療法学専攻)助教授。
現在は全国視能訓練士学校協会会長を務め、日本弱視斜視学会理事、日本神経眼科学会評議員としても活躍している。
修業年限: 2年
取得できる学位・資格: 修士(保健医療学)
<分野の教育内容等に関するご相談窓口>
岡野 真弓 准教授
<連絡先> E-mail:okanom@iuhw.ac.jp
(メールを送る場合は、このアドレスを半角文字で入力しなおしてください。 )
視機能療法学領域
上記の分野についての説明に沿った内容で、講義・演習・研究指導を展開し、各学生の研究テーマに応じて修士論文及び研究指導を行う。
担当教員 ※太字は研究指導教員
- 氏名
- 主な研究指導内容
- 新井田 孝裕
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- ①眼優位性(利き目)の強さが視機能に及ぼす影響
- ②様々な障害を有する小児の客観的視機能評価に関する研究
- ③瞬目運動(まばたき)の生理機能と情動や視覚注意の影響
- 原 直人
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- ①ICT環境における近見反応の臨床応用
- ②斜視と輻湊眼球運動との関係
- ③眼自律神経によるストレス評価
- ④スポーツと視覚との関係
- 内川 義和
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- ①眼球の光学特性に関する研究
- ②瞳孔平滑筋の収縮メカニズムに関する研究
- ③視覚と姿勢制御との関連についての研究
- 岡野 真弓
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- ①読み書きと視覚機能との関係
- ②視能検査学に関する研究
- 後関 利明
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- ①複視の原因・治療に関する研究
- ②眼球運動と緑内障の関係
- ③MRI を用いた眼窩付属器の研究
- 鈴木 賢治
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- ①重症心身障害児(者)の視機能に関する研究
- ②形態覚に関する研究
- 早川 友恵
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非常勤講師
- 佐伯 めぐみ
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非常勤講師
専門科目
- 視機能療法学講義[修士] I(基礎)・II(応用)
- 視機能療法学演習[修士] I(基礎)・II(応用)
- 機能療法学研究指導[修士] I(研究計画作成)・II(データ収集)・III(データ分析)・IV(論文作成)
お問い合わせ・連絡先
国際医療福祉大学大学院
東京赤坂キャンパス事務局
- 〒107-8402
東京都港区赤坂4-1-26 - TEL.03-5574-3900(代表)
FAX.03-5574-3901 - E-mail:
tokyo.s.c@iuhw.ac.jp
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