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九州地区大学院 
(言語聴覚分野)

言語聴覚分野のご紹介

深浦 順一 教授

言語聴覚分野では、失語・高次脳機能障害、聴覚障害、言語発達障害、発声・発語障害、摂食・嚥下障害の基礎的・臨床的テーマについて指導教員とともに研究を進めます。研究に必須な講義の学修や討論を通して、研究力、臨床力の向上を目指します。

この分野で学べること(カリキュラム・ポリシー)

言語聴覚分野は高度の臨床活動を行い、新たな理論や技術を創出できる高度専門職業人、臨床の指導者、教育者、研究者の育成を目指し、講義・演習の専門科目を設定しています。

求める院生像

言語聴覚分野は健常な言語・聴覚・コミュニケーション・摂食嚥下過程を科学的に究明し、それを基盤として各種障害の病態、予防、診断、治療法等を探究し人々の健康と福祉に貢献できる人材を求めている。

修士課程は、幅広い年齢層に生じる言語、聴覚、認知の障害について、最新の知識と臨床技法を修得する言語聴覚障害学領域と、幅広い年齢層に生じるスピーチの障害および摂食嚥下障害の臨床と研究の基礎について学ぶ発声発語・嚥下障害学領域の2領域を有する。また、講義・演習の専門科目を設定し、確かな研究技能の修得を図り修士論文研究指導の専門科目を設定する。高度の臨床活動を行い、新たな理論や技術を創出できる高度専門職業人、臨床の指導者、教育者、研究者となる意思を持つ人材を求めている。

博士課程は言語・コミュニケーション障害および認知機能障害の基礎と臨床に関する優れた研究を実践する言語障害学領域、各種聴覚障害とそれに伴う認知・コミュニケーション障害の研究を実践する聴覚障害学領域及びスピーチの障害および摂食・嚥下障害の研究を実施する発声発語・嚥下障害学領域の3領域に分かれている。また、講義・演習の専門科目を設定し、先端技術を用いた研究技法を修得し、オリジナリティのある本格的研究を進める博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。優れた研究を通じて臨床と学問の発展に貢献できる研究者、教育者、臨床の指導者、また近接する学問分野との学際的研究を推進し、国際的に活躍する意思を持つ人材を求めている。

学位取得者の主な論文

学位論文

<修士課程>
  • ・補聴器装用が語音聴取能に及ぼす影響
  • ・難聴者における雑音負荷時の口形情報の活用 −アイトラッカーによる分析−
  • ・前言語期における物品操作の模倣能力と身振り・言語発達の関係 −機能的模倣と恣意的模倣の違い−
  • ・自閉症スペクトラム障害者における感情プロソディの認知特性について
  • ・自閉スペクトラム症児の語彙能力と聴覚的記銘保持能力の関係
  • ・言語聴覚士と学生のVF評価時における観察部位の相違について
  • ・舌運動機能に対する経頭蓋直流電気刺激の有効性
  • ・地域在住高年齢女性の加齢が咳嗽能力に及ぼす影響について −随意咳嗽と咳反射テストを用いた検討-
  • ・嚥下造影検査を実施する言語聴覚士の放射線防護に関する知識と実践レベル -質問紙による実態調査-
<博士課程>
  • ・耳内嚥下音と喉頭挙上の測定による嚥下動態の観察
  • ・高齢者の誤嚥性肺炎予防へ向けた Evidence の構築
    -加齢および主食の口腔内残留量に着目した口腔機能・機能訓練の評価-
  • ・パーキンソン病における感情認知 −表情と感情的プロソディーによる検討−
  • ・アルツハイマー型認知症における語想起障害 -意味的クラスター形成からの検討-
  • ・失語症患者における言語性保続の発生に関係する要因の検討

業績

  • ・舌運動機能に対する経頭蓋直流電気刺激の有効性(原著論文)
    村上 清司, 爲数 哲司, 野村 由輝子, 藤野 泰祐
    日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌24巻2号 Page162-169,2020.
  • ・地域在住高年齢女性の加齢が咳嗽能力に及ぼす影響について—随意咳嗽と咳反射テストを用いた検討—(原著論文)
    吉永 明史, 爲数 哲司, 深浦 順一
    音声言語医学61巻4号 Page351-359,2020.
  • ・失語症患者における言語性保続の発生に関係する要因の検討(原著論文)
    石川 幸伸,藤田 郁代
    高次脳機能研究35巻3号Page325-331,2015.
  • ・パーキンソン病における感情認知—表情と感情的プロソディーによる検討—(原著論文)
    福井 恵子, 藤田 郁代, 深浦 順一, 小池 文彦
    言語聴覚研究14巻2号 Page107-114,2017
  • ・アルツハイマー型認知症における語想起障害—意味的クラスター形成からの検討—(原著論文)
    大内田 博文, 藤田 郁代, 福井 恵子
    高次脳機能研究41巻4号 Page397-405,2021

九州地区在籍の指導教員 ※太字は研究指導教員

  • 氏名
  • 主な研究指導内容
深浦 順一

発声発語障害の基礎と臨床

大内田 博文
  • アルツハイマー型認知症の言語障害
  • 高齢者の認知機能低下について

特別教員

爲数 哲司

発声発語障害の基礎と臨床基礎と臨床
摂食・嚥下障害の基礎と臨床

石川 幸伸

発声発語障害の基礎と臨床
失語症・高次脳機能障害の基礎と臨床発声発語

修了生のメッセージ

村上清司さん

社団医療法人シマダ 嶋田病院 リハビリテーション科

言語聴覚士 村上清司さん

大学院に入学する前は、仕事との両立に不安もありましたが、先生方や大学院で一緒に学んだ仲間のサポートにより、充実した日々を送ることができました。
大学院では研究方法や論文の書き方など多くのことを学び、先生方や仲間とディスカッションすることにより、病院勤務では得ることのできない経験ができました。この経験により視野が広がり、現在も臨床現場で役立っています。臨床で働いている多くのSTの方々に、大学院にチャレンジしてほしいと思います。


お問い合わせ・連絡先

国際医療福祉大学大学院
福岡キャンパス事務部

  • TEL: 0944-89-2018
  • E-mail:
    fukucamp@iuhw.ac.jp

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