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国際交流

国際交流・海外医療協力活動

2022年

■「モンゴル国立医科大学創立80周年記念共同医療シンポジウム」

 国際医療福祉大学と学術協定を結ぶモンゴル国立医科大学の創立80周年を記念し、本学と同大の共同医療シンポジウムが9月28日(水)、ウランバートル市内のホテルで開催されました。本学からは、高木邦格理事長、鈴木康裕学長、成田病院副院長・医学部副学部長の潮見主任教授、成田病院副院長・医学部放射線医学の桐生茂主任教授、医学教育統括センター長の赤津晴子教授、東京赤坂キャンパス医療マネジメント学科の篠浦丞教授がウランバートルを訪問しました。

  • ウランバートルにて開催(2022年9月28日)

「臨床医学と大学病院経営」をテーマに討論
現地国営テレビからの取材も

 今回の共同医療シンポジウムは「臨床医学と大学病院経営」をテーマに、300名以上の医療関係者が参加し、さまざまな立場から活発な討議が行われました。本学からは、鈴木学長が「日本の新型コロナウイルス感染症パンデミックの経験と課題」、篠浦教授が「臨床現場から見た日米の医療フレームワークの比較」について、それぞれ英語で基調講演を行いました。この様子は、現地の国営テレビにも取り上げられ、鈴木学長をはじめ本学の関係者がインタビューを受けました。なお、鈴木学長の講演はモンゴル保健省の関係者から高い関心が寄せられ、保健省の職員向けに改めて講演して欲しいとの依頼がありました。
 なお、2022年は日本モンゴル外交関係樹立50周年の記念の年でもあり、この共同医療シンポジウムは日本大使館の「記念事業」として認定されました。

  • 講演に熱が入る鈴木学長
    講演に熱が入る鈴木学長
  • 演者に質問する篠浦教授
    演者に質問する篠浦教授
  • モンゴル国営テレビからインタビューを受ける高木理事長
    モンゴル国営テレビからインタビューを受ける高木理事長

モンゴル国立医科大学
高木理事長に名誉教授の称号を授与

 現在、本学医学部には14人のモンゴル人留学生が学んでおり、いよいよ来春2023年3月には2名の一期生が卒業し、臨床研修2年を経てモンゴルに帰国することになります。彼らの臨床研修終了後の進路を協議するため、高木理事長は
鈴木学長とともに、ロブサンツェレン・エンフアムガラン教育大臣、セレージャブ・エンフボルド)保健大臣とそれぞれ面談を行い、モンゴル国立医科大学の附属病院である日本モンゴル教育病院を中心とした卒業生の受け入れ態勢の構築、モンゴルにおける基本的な診断能力・技術を全面的に向上させるための遠隔病理画像診断システムの導入などにつき活発な意見交換を行いました。
 なお、本学は日本モンゴル教育病院と同病院内に遠隔病理や遠隔画像診断を実施するためのIUHW遠隔研修センター(仮称)を設置することが記載された協定書を締結しており、モンゴルの医療福祉分野の向上に向けた、今後の医療協力体制の構築が期待されます。今回の出張においては、日本モンゴル教育病院を視察し、アデルサイハン病院長と遠隔研修センターの具体的な設置場所や運用スキームにつき協議を行いました。
 こうした開学以来の本学の医療福祉分野における人材育成の活動がモンゴル政府からも認められ、2020年12月に高木理事長は本学理事長としてモンゴル大統領から外国人に授与される勲章で最高位の「北極星勲章」を受章していますが、この度、モンゴル国立医科大学からも名誉教授の称号を授与されました。

  • モンゴル国立医科大学のニャムダヴァー・フレルバータル学長から名誉教授の称号を授与される高木理事長
    モンゴル国立医科大学のニャムダヴァー・フレルバータル学長から名誉教授の称号を授与される高木理事長
  • モンゴル医科大学ダムディンドルジ・ボルドバータル副学長とともに記念撮影するモンゴル訪問団一行。モンゴル医科大学屋上に設置されたゲルの前で
    モンゴル医科大学ダムディンドルジ・ボルドバータル副学長とともに記念撮影するモンゴル訪問団一行。モンゴル医科大学屋上に設置されたゲルの前で
  • モンゴル国立医科大学ニャムダヴァー・フレルバータル学長、ダムディンドルジ・ボルドバータル副学長と本学教授陣
    モンゴル国立医科大学ニャムダヴァー・フレルバータル学長、ダムディンドルジ・ボルドバータル副学長と本学教授陣
  • 日本モンゴル教育病院視察
    日本モンゴル教育病院視察
  • ロブサンツェレン・エンフアムガラン教育大臣を訪問する高木理事長と鈴木学長
    ロブサンツェレン・エンフアムガラン教育大臣を訪問する高木理事長と鈴木学長
  • エンフボルド保健大臣を訪問する高木理事長と鈴木学長
    エンフボルド保健大臣を訪問する高木理事長と鈴木学長

2021年

■シンガポール・ナンヤンポリテクニック看護学生の研修をオンラインで実施

 2021年2月28日から1週間にわたり本学の協定校であるシンガポール・ナンヤンポリテクニック(NYP)の看護学生14名の研修をオンラインで実施しました。
 本学では2017年より毎年3月に同校の短期研修生を受け入れてきましたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で直前に中止、今年はオンラインでの開催となりました。NYPとのオンライン研修は昨年9月に続き2回目となります。前回はNYPがホストでしたが、今回は本学がホストとなり、学生ボランティア(成田4名、大田原16名)や各施設の方々、各キャンパスの教職員協力のもと実施しました。研修はWeb会議ツールを用いたリアルタイムのセッションとあらかじめ録画した動画の視聴を組み合わせたプログラムとなりました(※下記スケジュール参照)。リアルタイムのセッションでは講義だけでなく、グループワークや体験も取り入れました。今回のオンライン研修は海外渡航が難しいコロナ禍において、両校の学生にとって、異文化に触れる良い機会となりました。


2020年

■高木理事長がモンゴル国「北極星勲章」を受章(2020年12月2日)

 本学の高木邦格理事長がモンゴル大統領から外国人に授与される勲章の中で最高位の「北極星勲章」を受章し、12月2日、駐日モンゴル国大使館で受勲式が行われました。これは、本学がフルスカラーシップの医学部留学生9人を2015年に大学間協定を締結したモンゴル国立医科大学から受け入れていることに加え、これまで卒業生を含め12人のモンゴル留学生を看護学科、理学療法学科、視機能療法学科、医療福祉・マネジメント学科、医学検査学科、薬学科を中心に同じくフルスカラーシップで受け入れていることが高く評価されたためです。
 式典では、駐日モンゴル大使のダンバダルジャー・バッチジャルガル閣下から高木理事長のこれまでのモンゴルにおける医療福祉分野における人材育成に対する高い功績が称えられ、「今後もモンゴルの医療福祉分野の発展のために力を貸していただき、さらに日モンゴルの友好関係を深めていただきたい」と力強く語られました。高木理事長からは「現在、本学では公衆衛生学、分子生物学、病理学分野から5人の教員が医学部で教鞭を執っており、教育や研究の分野においても連携を図っていきたいと思います。また、本学はモンゴルで初の大学病院となった日本モンゴル教育病院と18年に覚書を締結しましたが、同病院内に「IUHW教育研修センター」を設置することになっており、さまざまな機会を通じてモンゴル医療福祉の発展のため、これからも尽力していきたい」とお礼の言葉を述べました。
 式典には清水武則元モンゴル大使や、国際医療福祉大学三田病院に看護師として勤務する本学卒業生のオクチャビル・バトトンガラグさんらも出席し、終始和やかな雰囲気でした。

  • 高木理事長(写真:左)とダンバダルジャー・バッチジャルガル駐日モンゴル大使(右)
  • 出席者全員で記念撮影
  • ダンバダルジャー・バッチジャルガル駐日モンゴル大使(写真:右)と歓談する高木理事長(左)

■シンガポール・ナンヤンポリテクニックとのバーチャル交流プログラムを実施(2020年10月6日)

 本学の看護学部の学生6名(成田看護2名、福岡看護4名)がシンガポール・ナンヤンポリテクニック(NYP)の看護学生12名とのオンライン交流プログラムに参加しました。日程は2020年9月6日(日)~9月12日(土)の1週間で、動画の視聴とリアルタイムでの交流、録画された講義の受講を組み合わせたプログラムでした(※スケジュール参照)。
 今回、このような形の交流は初の試みで改善点も多々ありますが、コロナ禍で自由に海外渡航ができない中でもバーチャルで交流できたことは、双方の学生にとって非常にメリットの大きいものでした。また、今回は教職員も交流することができ、両校の親睦が更に深まりました。
 例年本学では、3月に1週間程NYPの看護学生の短期研修を受け入れていますが、2020年3月はコロナの影響で中止となりました。2021年は上記と同様のオンライン研修を、今度は本学がホストとなり3月上旬に実施する予定です。