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国際交流

世界で活躍する卒業生

世界でたくさんの卒業生が活躍しています

2016年10月2018年10月、ベトナムにて活動

日本の常識にとらわれず
違いを理解する姿勢が大切

車井 元樹 さん
2010年に保健医療学部作業療法学科を卒業後、栃木県内のリハビリテーション病院に
勤務していた際、JICAのボランティアに興味を持ち、応募し合格する。
ベトナムで障害児・者施設にて作業療法士として
作業療法を行うとともに、知識・技術伝達の活動を経験。

ハノイ市郊外にある障害児・者施設で、子どもたちのリハビリテーションを行っていました。ベトナムでは作業療法士の養成が始まったばかりで、作業療法に関する知識・技術が不足しています。そのため、現地スタッフへの知識・技術伝達も私の役目でした。下手なベトナム語で必死に説明したところ、スタッフのリハビリの方法が変化し、子どももスタッフも笑顔になった時の嬉しさは忘れません。
そんな活動の中で学んだのは、日本の常識にとらわれないこと。正しいからと押しつけるのではなく、違いを理解し、現地の方法にあわせることも時には大切です。今は任期を終え、グローバルでオールマイティな作業療法士になれるよう、日本で経験を積んでいきたいと考えています。

2008年~2011年、チュニジア共和国にて活動

海外では、異なる宗教や文化を
尊重する気持ちが大切

原 彩恵さん
保健医療学部言語聴覚学科2004年3月卒業。
4年半の病院勤務後、2008年から2011年まで、青年海外協力隊員として、
チュニジア共和国(北アフリア)シディブジッド市にて活動。

4年半病院に勤務した後、青年海外協力隊員としてチュニジア共和国シディブジッド市で活動しました。 現地でまず気づいたことは、障害に対する考え方の違いです。チュニジアはイスラム教の国。障害は「神の与えたもの」であるため、本人にも周囲にも障害が受容されやすい。 これは、「社会全体で障害者を助ける」という思想につながる一方、日本人のリハビリテーションの見方からは、「自立が訓練目標になりにくい」ということになります。
リハビリテーションの際には「宗教観を尊重する」ということを心がけ、語彙や文章の訓練以外に、コーラン第1章を唱える練習を取り入れることもしてみました。 こうした経験から、病気や障害に向き合う前に、患者様のバックグラウンドを見ようとする意識が強くなり、訓練の目標や内容が考えやすくなりました。
国際医療福祉大学は学ぶ環境が整っています。また、部活動などをとおしてさまざまな学科の友人もつくれます。4年間はあっという間。夢に向かって充実した大学生活を送り、世界で活躍できる専門職になってください。

  • 同僚とイベントに向けてポスター作成
  • 浴衣を生徒に着せて日本文化紹介

海外留学等奨学制度

本学同窓会「マロニエ会」では、海外の大学や研究機関に留学する同窓生に財政的な援助を行い支援しています。

多くの国から集まる研究員に
刺激を受けながらの毎日

徳永 亮太さん
保健医療学部理学療法学科を2015年に卒業後、大学院博士課程を修了。
本学基礎医学研究センター客員研究員として研究活動を行う。
その後、海外留学生奨学制度を利用し、カナダのケベック大学トロワリビエール校
カイロプラクティック学部疼痛神経生理学研究室に研究留学。

研究を続けていく中で、学会発表などでの海外の研究者との英語でのコミュニケーションに限界を感じ、留学をしたいと思っていました。海外留学助成金を探していたところ、国際医療福祉大学でも奨学制度があると知り応募。研究留学として援助していただけることになりました。1年間、10万円を毎月支給していただいたのはとてもありがたかったです。おかげで現在もケベック大学で研究員として働いており、興味のあった慢性疼痛の発症メカニズムについて、動物モデルを用いて脳内の神経活動や、行動学的変化を検討しています。ほかの研究室や、国外の研究機関とも共同で研究を進めていますが、研究員や学生との交流が、とても良い刺激になっています。


異文化を体験し世界を知る。
その経験は大きな財産

有家 尚志さん
福岡保健医療学部理学療法学科2012年3月卒業。
海外留学等奨学制度を利用し、2015年9月~2016年9月までの1年間、
イギリスのコベントリー大学に留学。理学修士課程修了。
留学中にイギリス理学療法士免許を取得。

イギリスは移民が多く、コベントリー大学には留学生が1万人以上いました。多くの留学生は3か国語以上を話し、海外で働くということはこのような人たちとの競争であることを痛感しました。ただ、インドの大学院生とテレビ電話で症例検討を行ったこともあり、少なくとも英語が話せればコミュニケーションがとれることも身をもって知ることができました。失敗もありました。授業で脳卒中を発症された方に問診した際、日本で行う質問を直訳して聞いたところ「かなり不快だ」と言われ、その後は何も答えてもらえませんでした。この経験があって、相手を気遣う、失礼のない英語での言い回しを覚えることができました。理学療法の授業は毎回胸を躍らせながら参加しました。特に研究に関する授業は、文献の批評の仕方や研究内容を実際に臨床現場で実践するための理論など、とても有意義でした。今後も根拠に基づく臨床の実践・教育に関する研究を行っていきたいと思います。異文化を体験し、さまざまな国の人と交流できた今回の留学は、私の大きな財産になりました。

  • クラスメイトと
  • プレゼンテーションの様子