近年の医学・医療の進歩と最近の保健医療福祉分野の整備により、わが国は長寿化を成し遂げました。我が国の65歳以上の高齢者人口は毎年過去最高を更新しております。2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超え、国民の30%程度が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない超高齢社会を迎えております。その状況を受けて、老後も安心して過ごすことができるよう、2000年から介護保険制度が実施されました。障害や老化のため要介護状態になっても施設入所介護、あるいは在宅ケアが受けられるよう医療・福祉制度も整備されています。
私たちの施設は、自宅での介護による在宅生活に戻れるよう、医師、看護師、介護職、リハビリテーション専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、管理栄養士、ケアマネジャー、支援相談員、生活相談員など多職種からなる質の高いチームケアのもと、在宅療養の実現に向けて準備療養をしていただきます。また、自宅退所の方々および地域の要介護者の方々には、にしなすの総合在宅ケアセンターを併設し、通所リハビリテーション、訪問看護・リハビリテーションのサービスをご提供しています。さらに2022年5月からは那須塩原地区において最初の介護医療院をマロニエ苑に併設いたしました。介護医療院を併設することにより、医療度の高い高齢者の方でも安心してマロニエ苑で生活を送ることができる医療と看介護体制を整備いたしました。
隣接するグループ施設の特別養護老人ホーム栃の実荘では、通所介護(デイサービス)を提供し、在宅介護を総合的に支援できる体制をグループ一丸となり、整えております。
さらに、同一敷地内にある国際医療福祉大学病院との密接な連携を維持し、必要に応じて迅速かつ的確な医療対応を行っていることも、入所生活・通所生活を送られる皆様の大きな安心に繋がっております。また、保健医療福祉制度全般についてのご説明や活用法、各種サービスの使い方などは、マロニエ苑相談室・にしなすの総合在宅ケアセンター内の居宅介護支援事業所で制度に卓越した職員がご相談を承ります。私も医学部を卒業後、一貫して高齢者医療に従事してきた医師としての経験を活かして皆様が安心して幸せな生活を暮らせるように尽力していきたいと思います。当施設をご利用ください。