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下川副大学院長の「微小血管狭心症」に関する国際共同研究の論文がヨーロッパ心臓病学会の学会誌に掲載

 下川副大学院長の「微小血管狭心症」に関する国際共同研究の論文がヨーロッパ心臓病学会の学会誌に掲載され、同時に同学会よりプレスリリースされました。
心臓の冠微小循環の障害は世界的に重要な健康問題
―微小血管狭心症の特徴と予後を解明した初の国際共同研究―
 国際医療福祉大学大学院の下川宏明副大学院長らの研究グループは、ローマ・カトリック大学Filippo Crea教授らとの国際共同研究(7か国、14施設)で、これまで不明な点が多かった「微小血管狭心症」に関して、「冠微小循環障害」が、心臓発作、脳卒中、心血管疾患による死亡リスクを高める重要な健康問題であることを解明しました。

 本研究成果の詳細は、2021年5月27日、ヨーロッパ心臓病学会(European Society of Cardiology)の学会誌である『European Heart Journal』デジタル版に掲載されました。
https://academic.oup.com/eurheartj/article-lookup/doi/10.1093/eurheartj/ehab282)。
『European Heart Journal』は、循環器領域における世界のトップレベルの学術誌の一つです(IF=22.673)。

 また、ヨーロッパ心臓病学会では、この研究論文の新規性・重要性を高く評価し、極めて稀なことですが、論文掲載と同時に学会独自のプレスリリースを発表しました。
(https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/disease-of-the-smallest-heart-blood-vessels-is-important-global-health-problem)。

 今回の研究論文は、これまで不明な点が多かった「微小血管狭心症」に関して、世界共通の診断基準を用い、多数例で臨床像や予後、性差・人種差を明らかにした初めての研究です。

 「微小血管狭心症」は診断が難しく謎の多い病気でしたが、患者数は乳癌患者よりはるかに多いことが明らかになってきています。また、「冠微小循環障害」は虚血性心臓病全般(狭心症、心筋梗塞、他)の病態に深く関与していることが示唆されています。

 本研究論文の筆頭著者である下川副大学院長は、「微小血管狭心症はあまり研究されていない分野であり、その重要性がまだ十分には認識されていない。狭心症は、主に太い冠動脈の狭窄が原因であると考えられている。しかし、ステントやバイパス手術で冠動脈を治療しても、約4割の患者に胸痛が残存することから、微小冠動脈の機能障害は非常に多いと考えられ、冠微小循環障害の重要性が本研究により示された。」と述べています。