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助産学分野(修士課程)

保健医療学専攻 助産学分野

助産学分野修士課程では、助産師養成および助産学およびリプロダクティブヘルスを基盤とした研究を行う研究者・教育者を育成しております。助産師養成については、2年間に1年次から受け持った継続事例の妊婦が出産し、その後の育児経過などを1年近く観察し、支援していきます。
また助産所実習においては、首都圏の助産所に5週間にわたり宿泊を伴う実習をし、そこで妊婦健診や分娩介助、育児支援などを体験します。これらの継続事例の受け持ちや助産所実習を通して、助産師としてのアイデンティティ形成を培います。
またウィメンズヘルスやリプロダクティブヘルス/ライツによる国内外の女性の人権、家族の在り方などを学修し、考察を深めていきます。
一方、助産管理や教育(教職)について学び、将来管理者や大学教員としてキャリアをデザインすることを考える機会をもつことができます。そして課題研究では、修士の学位に相応しい調査研究または国内外の文献研究を通して、研究の基本を修得し、将来も実践に則した研究をする姿勢を培います。
助産学分野の実践コースでは、2023年現在、200名を超える修士(助産学)をもつ人材を輩出しています。産科棟や助産師外来・院内助産、および助産所などで、自律性をもって活躍しています。

助産学分野責任者 鈴木 由美

館林高等看護学院、岩手大学教育学部 卒業。自治医科大学短期大学 専攻科助産学専攻、東京女子医科大学大学院 博士課程(看護学)修了、明星大学大学院 修士課程(教育学修士)。厚生連 下都賀総合病院 産婦人科混合病棟、厚生連 佐野厚生病院 産婦人科病棟 臨床指導者、臼井産婦人科医院(現 おおひらレディスクリニック)(栃木市)、桐生短期大学専攻科講師、(2003~)准教授、主任(2007~2013)桐生大学別科助産専攻 科長(2014~2016)を経て、2016年~本学保健医療学部看護学科、2020年~大学院助産学分野教授。

実践(資格取得)コース

出産の支援、妊産婦のケアを含む女性の健康支援における高度実践者の育成と助産師国家試験受験資格のための履修

実践(有資格者)コース

助産師の有資格者のスキルアップのための助産所などにおける正常分娩の介助または女性の性と生殖のための健康支援における高度実践者の育成30単位の履修と課題研究

修士論文コース

助産学(周産期、育児支援、リプロダクティブヘルス/ライツ)などの研究のためのコースで2年間かけて研究の基礎を学び研究者・教育者の育成30単位の履修と修士論文を作成する。

実習施設
国際医療福祉大学の附属・関連施設

国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)、産科棟およびNICU、院内助産、助産師外来 他

その他の施設

那須赤十字病院(栃木県大田原市)、医療法人帯経会さくら産院(栃木県さくら市)、 天貴会大野医院(栃木県鹿沼市)他

助産所実習施設

バースあおば(神奈川県横浜市)、ファン助産院(東京都杉並区)、さくらバース(神奈川県川崎市)、みやした助産院(神奈川県横浜市)、矢島助産院(東京都国分寺市)、山本助産院(神奈川県横浜市)、ままと赤ちゃんの家(栃木県那須塩原市)、こうのとり助産院(大田原市)

担当教員 ※太字は研究指導教員
  • 氏名
  • 主な研究指導内容
鈴木 由美

①助産師の職業継続、職務満足、ワークエンゲージメント
②看護教員の職務満足、就業継続、キャリア形成
③看護職生涯発達学

森越 美香

周産期ケア
親役割取得課程・育児支援

講義等担当教員:沼澤 広子
専門科目
  • 基礎助産学特論Ⅰ(助産学概論)
  • 基礎助産学特論Ⅱ(母子の健康科学)
  • 基礎助産学特論Ⅲ(家族関係論)
  • 基礎助産学特論Ⅳ(リプロダクション)
  • 基礎助産学特論Ⅴ(Evidence Based Midwifery)
  • 助産診断学特論
  • 助産診断学演習
  • 助産技術学特論
  • 助産技術学演習
  • 保健指導論
  • ハイリスク診断特論
  • ハイリスク診断演習
  • 助産学実習Ⅰ(分娩介助実習)
  • 助産学実習Ⅱ(継続事例実習)
  • 助産学実習Ⅲ(助産所実習)
  • 助産学実習Ⅳ(助産管理実習)
  • 助産学実習Ⅴ(高度実践)
  • 助産学特別研究Ⅰ
  • ウィメンズヘルス論
  • 高度実践助産ケア論
  • 地域母子保健特論
  • 地域母子保健演習
  • 助産管理学特論
  • 母性看護学・助産学教育論
  • 育児支援論
  • 国際助産学特論(国際助産)(※有資格者は1年次履修可)
  • 国際助産学演習(国際)(※有資格者は1年次履修可)
  • 助産学課題研究Ⅰ
  • 助産学課題研究Ⅱ
  • 助産学特別研究Ⅱ 助産学特論 I(リプロダクティブヘルス/ライツ)
修了生のメッセージ

山﨑 瑠美さん

私は、国際医療福祉大学で看護師の資格を取得し、助産師になるために大学院助産学分野に進学しました。本学大学院では国際助産師連盟(ICM)が推奨する2年間の教育期間を設けており、分娩介助実習は10〜15例、さらには5週間の助産所実習なども含めて内容の濃い実習ができます。そのため、様々な分娩介助法や母子への支援について、多くの学びを得ることができました。また、実習で疑問に思ったことや興味のあることに対し、2年次の課題研究で学びを深めることができ、大変有意義でありました。今後は、大学病院で働き始めます。助産学分野で学んだことを活かし、母子に寄り添った支援ができる助産師を目指したいです。

お問い合わせ・連絡先

国際医療福祉大学大学院
東京赤坂キャンパス事務局

  • 〒107-8402
     東京都港区赤坂4-1-26
  • TEL.03-5574-3900(代表)
     FAX.03-5574-3901
  • E-mail:
    tokyo.s.c@iuhw.ac.jp

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