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第14回高校生作文コンテストの表彰式が行われました

  • 入賞者らと審査委員がそろっての記念撮影

身近な体験から医療・福祉を考える作品が多数

第14回「共に生きる社会」めざして 高校生作文コンテスト(主催・国際医療福祉大学、毎日新聞社、後援・文部科学省、全国高等学校校長協会)の表彰式が11月30日(日)、東京赤坂キャンパスの講堂で開かれました。
昨年に続き今回も「医療と福祉、わたしの体験」「誰かのために、私ができること」「多様性を認め合う社会をめざして」の3つをテーマに作品を募集。自身の生活や体験を通して、医療や福祉に目を向けるきっかけとなるエピソードや思いが綴られた作品が多数寄せられました。応募総数1,583作品を厳正に審査した結果、最優秀賞に、静岡県・静岡学園高等学校2年の代永夢空さんの「『できない』を『やめない』」が輝きました。優秀賞には、東京都・渋谷教育学園渋谷高等学校1年の畑澤琉衣さんの「かわいそうな女の子からの卒業」が、佳作には栃木県・佐野日本大学高等学校2年の坂野未來さんの「向日葵」と、愛知県・光ヶ丘女子高等学校2年の杉田遥香さんの「支える手を、つなぐ未来へ」が選ばれ、審査委員長の鈴木康裕・国際医療福祉大学学長から表彰状や楯などが贈られました。個人賞では、このほかに入選4人が選出されています。(氏名・作品名・学校名はこちらに「結果発表」のページに掲載しています。

団体応募数は過去最多の46に

団体での応募数や入賞者数などを基にした学校賞は、茨城県江戸川学園取手高等学校、山梨県駿台甲府高等学校、宮崎県立宮崎西高等学校の3校に授与され、過去に優秀な作品を数多く応募した学校に贈られる特別表彰には、神奈川県・相洋高等学校が選ばれました。
開会の挨拶で鈴木学長は「審査にあたっては毎回、高校生の皆さんの瑞々しい感性と真摯な表現に触れられることを楽しみにしながら、拝読しています。本学は、建学の精神に『共に生きる社会の実現』を掲げています。今回応募してくださった高校生の皆さんが、それぞれの体験を通してこの理念を真摯に考え、行動に移そうとしている姿に触れ、審査を通じて誇らしい気持ちを抱きました。こうした感性豊かな皆さんが、将来、医療や福祉の現場、あるいは社会のさまざまな分野で仲間となってくださることを、心から願っています」と祝意を述べました。

「前向きなメッセージに審査委員一同励まされた」毎日新聞社元村客員編集委員

審査委員を代表して、毎日新聞社の元村有希子客員編集委員は「皆さんの作文から気づかされることが多く、毎年私に刺激を与えてくれるのがこのコンテストの審査です。いくつかの作文の共通点でもあった、目の前の困難から目を背けず、前向きに生き方の指針を得る姿勢に、弱いようで本当は強い存在である人間の本質を見ることができました。『共に生きる』とは、自分のつらさや周囲の困りごと・孤独・寂しさに、いかに目を向け、どんな行動ができるかを考えることから引き出されるのではないかと思います。実際に行動に移すとなると途方に暮れるものだと思いますが、将来をきちんと見据えて書かれた皆さんの作文を読むと、こちらが励まされる気持ちになりました。つながり合い、助け合う。困ったときには自分からちゃんと助けを求めれる大人になってくれることが、私からの皆さんへのお願いです」と述べました。
受賞を記念して、出席した受賞者による作品の朗読も行われました。最優秀賞の代永さんは修学旅行の日程と重なり表彰式を欠席したため、朗読の様子を録画したビデオが流されました。(表彰式にはご両親が出席し、代理で表彰状を受け取られました)。受賞者自らの体験や思いがつづられた内容に、会場から温かい拍手が送られました。
閉会の挨拶で、山本尚子・国際医療福祉大学副学長が「自分を見つめ、他者を思い、迷いながらも歩みを進める皆さんの姿勢に、私自身も励まされる思いがいたしました。医療や福祉の現場は、人と人が支え合う場です。今日の経験を胸に、どうか自分の言葉を大切にしながら、これからの道を進んでいただきたいと思います」と締めくくり、高校生作文コンテスト表彰式は幕を閉じました。

  • 最優秀賞の代永 夢空さん
  • 優秀賞の畑澤 琉衣さん
  • 佳作の坂野 未來さん
  • 佳作の杉田 遥香さん