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約7年ぶりに臨床研修指導医養成ワークショップが開催されました。

 国際医療福祉大学・高邦会グループでは、若く優秀な医師を数多く育て、グループ全体の医療の質を高めるため、臨床研修に積極的に取り組んでいます。研修の充実を図るためには臨床研修指導医の役割が重要であることから、2006年9月より厚生労働省の指針に則った「指導医講習会」を開催してきました。ここ数年は十分な数の指導医数を確保できていたことから開催を見送っていましたが、2020年に国際医療福祉大学成田病院が開設され、新しい医師が数多く入職してきたことから再開を望む声も多くなりました。そこで今回、約7年ぶり第14回目となる「臨床研修指導医養成ワークショップ」を、10月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり、国際医療福祉大学成田病院で開催しました。

  • 宮崎病院長と大和田特別顧問を中心に参加医師全員で撮影。

教育のプロフェッショナルとしてスキルを磨く場

 「臨床研修指導医養成ワークショップ」1日目の冒頭、今回参加した当グループの医師19人を前に、講習会主催責任者(ディレクター)の宮崎勝国際医療福祉大学成田病院病院長(国際医療福祉大学副学長)は「当グループの臨床研修の質のさらなる向上のために、ご参加いただいた先生方には教育の面でぜひお力添えいただきたいと思います。ご自身の教育に対する姿勢を改めて見直す機会としても、このワークショップを役立ててほしいです。お互いの立場を超え、フラットな関係性のなかで学んでいただければと思います」と挨拶しました。同じくディレクターを務めた三浦総一郎大学院長は「厚生労働省の新臨床研修制度は2004年に創設されました。以降、医学・医療は日々進歩してきたものの、果たして医師教育は同じような進歩を遂げてきたでしょうか。忙しい毎日のなかで、覚えることも教えることも多いなか、どのように教育に携わっていくか迷うことも多いと思います。この研修を通じ、教育のスキルもプロフェッショナルとして磨いていただきたいです」と述べました。

  • ワークショップ冒頭の宮崎病院長の挨拶。
  • 宮崎病院長とともにディレクターを務めた三浦大学院長。

熱い議論が交わされた2日間16時間超の講習

 2日間のワークショップでは、大和田倫孝国際医療福祉大学病院特別顧問をチーフタスクフォースとして、豊富な経験を持つ4人のタスクフォースによる情熱的な指導のもと、グループワークやロールプレイといった手法を通じて研修医の指導に必要とされる研修プログラムの作成や指導医の役割、心のケアなどを学びました。
グループワークでは「問題の共有化」「困った研修医への対応」「指導医の在り方・役割」等のテーマについて参加者自ら考え、発表や討論に熱心に取り組みました。2日間で計16時間を超えるハードな講習でしたが、全員が新たに指導医資格を得るための受講を修了しました。参加者からは「明日から実践できることも多かったので、研修医や後輩の教育に役立てたい」「研修医との接し方に悩んでいたが、これだけ考えて教育に携わらねばならないとわかり勉強になった」「タイトなスケジュールで少し疲れたが、グループの先生方と交流できてよかった」といった感想が聞かれました。

  • ワークショップの概要について話す大和田特別顧問。
  • 「臨床研修で修得すべき基本的臨床能力」についての
    グループワークに取り組む参加者。
  • グループごとのプレゼンテーション。
    発表後には活発な質疑応答も行われた。
  • 指導医、研修医、患者役にわかれてロールプレイに臨む参加者。

 最後にチーフタスクフォースの大和田特別顧問から参加者に修了証が授与され、第14回臨床研修指導医養成ワークショップは終了しました。今後もこのワークショップは定期的に開催される予定で、次回開催については年度内をめざし調整しています。臨床研修のさらなる充実のため、グループの医師の積極的な参加が期待されています。

  • 19人の参加者1人ひとりがさまざまな感想を述べた。
  • 大和田特別顧問からの修了証の授与。
  • 【YouTube】第14回 臨床研修指導医養成ワークショップ国際医療福祉大学・高邦会グループ