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2022年度IUHW奨学金授与式が東京赤坂キャンパスで開催されました

<新型コロナ感染拡大後3年ぶりの開催となったIUHW奨学金授与式>

 アジア各国からのフルスカラシップの奨学生に奨学金を授与するIUHW奨学金授与式が10月7日、東京赤坂キャンパスで3年ぶりに行われました。新型コロナウイルスの感染拡大により2019年の授与式以来、開催できなかったため、2020年度~2022年度にIUHW奨学生として入学した48人の学部生(医学部奨学生44人、学部奨学生4人)および4人の大学院生の合計52人が今回の授与の対象となり、証明書が手渡されました。

 授与式冒頭、高木邦格理事長は「本学のフルスカラシップ制度の歴史は、開学間もない1998年に中国リハビリテーション研究センターから理学療法士・作業療法士を受け入れたことに始まりました。以来、中国リハビリテーション研究センターからは、現在までに学部生・大学院生合わせて22名を受け入れてきました。その後、2001年にアジア各国の医療福祉分野で指導的立場となる人材の育成に寄与するため、アジア出身の特待留学生に対して学費全額およびその他の経費を負担するIUHW奨学金制度を設立しました。さらに2017年には、医学部の開設に合わせて医学部留学生特別奨学生制度を設立し、ベトナム、モンゴル、ミャンマー、インドネシア、ラオス、カンボジアの6か国の政府や大学と覚書を交わしました。その後、医師以外の医療福祉専門職養成を目的に留学生をフルスカラシップで受け入れる制度を、2018年にモンゴル教育省と、2019年にベトナム保健省と協議のうえ設立し、各国から毎年10人を上限に受け入れています。これらの制度を合わせて、本学はこれまでにトータル数10億円の奨学金を留学生に供与してまいりました。医学部の完成年次となる2023年度以降は年間、医学部生だけで総額7億円、他学部を合わせると全体で約10億円の予算規模になります。  本学の奨学金制度の目的は、留学生の皆さんが将来母国に戻り、母国の中枢スタッフとして医療福祉水準を上げるために活躍していただくことです。これからも健康に十分気をつけて、日本で多くの友人を作り、日本の風土を楽しみながら、ぜひ充実した留学生活を送ってください」と激励しました。

 鈴木康裕学長は「私自身も留学経験があるのでよくわかりますが、外国での学生生活は苦労の連続かと思います。しかし、目の前のことに懸命に取り組んでいくうちに、そうした苦労を忘れるほどの喜びや深い学びを得られるのではないでしょうか。何か困ったことがあれば本学の教職員が全力でサポートしますので、ぜひ精一杯頑張ってほしいと思います。卒業後、皆さまが本学で得た知識や経験を生かして、母国の医療福祉サービス分野のリーダーとして活躍する未来を楽しみにしております」と述べました。

 授与式には、各国駐日大使館の代表やアジア婦人友好会の役員も多数出席しました。駐日モンゴル国ダンバダルジャー・バッチジャルガル特命全権大使は「IUHW奨学金制度は、モンゴルの医学教育をより実りあるものにするために大きく貢献しています。留学生のみなさんは帰国後、モンゴルの医学分野を牽引する存在として活躍されることを期待しています。国際医療福祉大学とモンゴル国とのさらなる友好と発展、学生の皆さんのご成功をお祈りいたします」と述べました。
 その他にも、駐日カンボジア王国トゥイ・リー特命全権大使、駐日ミャンマー連邦共和国ソー・ハン特命全権大使/レ・レ・ワー夫人ご夫妻をはじめ、駐日ベトナム社会主義共和国大使館ヴー・ティ・リエン・フオン二等書記官、駐日インドネシア共和国大使館ユスリ・ワルディアトノ教育アタシェ、駐日ラオス人民民主共和国大使館ソンフォーン・ルーアンタクーン参事官、駐日 中華人民共和国大使館ジージエ・ホン参事官、駐日サモア独立国大使館ロッドニー・ラヴェア一等書記官ら代表の方々が参加しました。

 アジア婦人友好会からは、高村治子会長をはじめ、中曽根真理子副会長、浦上聖子副会長、藤本厚子専務理事及び上田知枝美常務理事が参加しました。高村会長は、「アジア婦人友好会は、高木理事長がIUHW奨学金制度を設立した2001年から、ベトナム、ネパール、モンゴル、ミャンマー、韓国、カンボジア、ラオス、タイ、サモアからの奨学生を推薦してまいりました。奨学生は帰国後、日本で体得された知識と経験を生かしそれぞれに活躍しています。今後も、世界に貢献する奨学生たちのご支援を賜りますよう、サポートさせていただきます」と祝辞を述べました。

  • 鈴木学長より奨学金授与証明書を手渡される奨学生
  • 駐日モンゴル国ダンバダルジャー・バッチジャルガル特命全権大使
  • アジア婦人友好会高村治子会長

<IUHW奨学生としての決意を語った代表の5人>

 続いて、奨学生代表の5人<医学部3年生 チュオン・コン・フィさん(ベトナム)、医学部2年生 ボゥン・ソワンラタナさん(カンボジア)、医学部1年生 スス・ソウ・サンさん(ミャンマー)、医学部1年生 ナランバヤル・アマルサナーさん(モンゴル)、大学院生 リ・ブンジョウさん(中国)の奨学生代表5人>が流暢な日本語で挨拶しました。5人のうち最初に挨拶した医学部3年生のベトナム人奨学生、チュオン・コン・フィさんは「奨学生として選ばれた名誉を改めて感じ、身の引き締まる思いです。私は日本の先端医療を学ぶためにIUHWに入学しました。留学生として毎日挑戦の連続ですが、IUHWは将来国際的に活躍できる医師となるための質の高いカリキュラムが整えられており、教職員の皆様もサポートしてくださるので、安心して目標に向かって努力を続けられます。このような学びの機会を得ることができ大変うれしく思っています。私は卒業後、ベトナムと日本の医療に貢献できる医師になりたいと考えています。夢を実現できるよう、そして皆さまの期待を裏切ることのないよう、これからも一生懸命勉学に励みます。」と決意を語りました。

  • 医学部3年生 チュオン・コン・フィさん(ベトナム)
  • 医学部2年生 ボゥン・ソワンラタナさん(カンボジア)
  • 授与式参加者全員で記念撮影
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  • 高木理事長、鈴木学長、レ・チャン・グアン先生、駐日ベトナム大使館ヴー・テイ・リェン・フォン二等書記官とベトナムの奨学生たち
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  • 授与式の緊張から解放され笑顔がはじける奨学生たち
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