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米国医師国家試験の受験料支援、合格者延べ11人に

 米国の医師国家試験に相当するUnited States Medical Licensing Examination (略称USMLE)への挑戦を促すため、本学はこのほど、USMLEのStep1(基礎医学分野)ならびにStep 2(臨床医学分野)Clinical Knowledge (CK)に合格した医学部生に対して、受験料を支援する取り組みを始めました。新たな支援に励まされて、米国はじめ世界の医療現場をめざしてUSMLEに挑む学生が相次ぎ、2022年7月末現在の本学合格者はStep1、Step2CKを合わせ延べ11名となりました。
 制度新設に伴う贈呈式が7月上旬に成田キャンパスで行われ、医学部医学科6年生の堀莉野さん(Step1、Step2CK合格)ら5名が、河上裕医学部長から支援金5万円の目録を贈られました。豊富な在米臨床経験を持ち、USMLE受験も含め医学教育全般を指導してきた医学教育統括センター長の赤津晴子教授は席上、「なにごとにもチャレンジして、世界を舞台にご活躍下さい」と激励しました。
 堀さんは、5年生でStep1に、6年生でStep2CKにそれぞれ合格しました。「Step2CKはStep1よりも日本の医師国家試験に近く、個人的には勉強しやすかったけれど、臨床実習の合間に勉強時間を確保するのが大変でした」と受験を振り返り、「支援金をいただけるとは思ってもいなかったのでうれしい。USMLEの支援態勢はどんどん整っているので、本学からたくさん合格者が出ることを願っています」と話していました。
 Step1に合格した齊藤明良さんは、「問題集を解き、解いた問題の復習をする。それを4000回ほど繰り返す作業になると思います。実習が始まると時間がなくなるので、早い時期から勉強するのがよいと思います」と、後に続く人たちにアドバイスしました。
 赤津教授によると、7月末現在で判明した本学のUSMLE合格者の内訳は、Step1が10名、Step2CKが1名の延べ11名。受験者、合格者ともに今後さらに増える勢いです。支援金はStep1、Step2それぞれの合格に対して同額が支給されます。受験料納付はドル建てとなるため、円安ドル高傾向が続くなかで新たな制度は貴重な支援となっています。

  • 河上裕医学部長から目録を贈呈される
    堀莉野さん㊨
  • 目録を手にするUSMLEの合格者と
    指導に当たった先生方