お知らせ一覧

HOME > お知らせ一覧 > 新型コロナウイルス デルタ変異株に ほぼ置き換わりへ

新型コロナウイルス デルタ変異株に ほぼ置き換わりへ

 国際医療福祉大学は、2か所の大学附属病院で、新型コロナウイルスRT-PCR検査で陽性となった検体に対し、デルタ変異株(旧呼称:インド型変異株)のスクリーニング検査を行っています。その結果、スクリーニング検査を行った陽性者に占めるデルタ株感染の比率が、8月第2週には、2か所とも95%を超える水準に達したことが判明しました。従来型のウイルスと、ほぼ置き換わったとみられます。

 検査は国際医療福祉大学成田病院(千葉県成田市)と、国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)の2か所で実施しています。それぞれの病院で、6月28日から8月15日までの間に行ったスクリーニング検査での件数をまとめました。成田病院では、6月28日の週に、デルタ株の陽性は7件、デルタ株陽性率は23.3%でした。それが、8月9日からの1週間ではデルタ株陽性が41件、デルタ株陽性率は95.3%に達しました。
 同様に、三田病院では、6月28日の週にデルタ株が陽性となったデータは0件でしたが、8月9日からの1週間ではデルタ株陽性が27件、デルタ株陽性率は96.4%に上りました。
 2か所の病院の患者が多い東京都港区および千葉県成田市の周辺では、従来型ウイルスより感染力が強いとされるデルタ変異株への置き換わりが、急速に進んだと考えられます。

 成田病院が直近、8月16~18日の3日間で行ったスクリーニング検査では、検査数35件のうち、デルタ株の陽性は34件となり、デルタ株陽性率は97.1%まで上昇しました。100%という日も出ています。デルタ株は従来型より感染力が強く、重症化しやすいという指摘もあり、感染拡大や医療の圧迫が懸念されます。

 本学は、感染症の専門家が多く在籍するグループの総力を結集し、引き続き徹底した感染防止対策を行いながら、高度で安全な医療をご提供できるよう取り組んでまいります。

※国際医療福祉大学成田病院での検査データ推移

期間 デルタ型変異株
検査数 陽性数 陽性率(%)
6/28-7/4 30 7 23.3
7/5-7/11 22 12 54.5
7/12-7/18 27 15 55.6
7/19-7/25 29 10 34.5
7/26-8/1 38 31 81.6
8/2-8/8 35 30 85.7
8/9-8/15 43 41 95.3

※国際医療福祉大学三田病院での検査データ推移

期間 デルタ型変異株
検査数 陽性数 陽性率(%)
6/28-7/4 3 0 0.0
7/5-7/11 4 2 50.0
7/12-7/18 10 5 50.0
7/19-7/25 12 9 75.0
7/26-8/1 24 17 70.8
8/2-8/8 19 18 94.7
8/9-8/15 28 27 96.4