A．胃がんの手術をしてまだ1か月ですから、身体が元に戻っていません。食事に気を使わなくてはいけないこと、仕事への不安、病気の再発への不安などさまざまな課題を抱え、ストレスの多い日々を過ごしていることでしょう。それぞれの課題を解決することも必要ですが、解決には時間が必要です。課題を抱えながらも上手にストレスを軽減する方法を考えましょう。 　ストレスを軽減する方法ですが、例えば、以前の趣味を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか？

特に、身体を動かさずできるものは、すぐにでも始めてみましょう。身体を動かす趣味の場合、以前と同じように行うことは難しいでしょう。しかし、仲間と話をするだけでも気分転換が図れ、ストレス解消になります。また、自分を待っていてくれる、病気の回復を喜んでくれる仲間の存在に改めて気づき、心が癒されるのではないでしょうか。

A．大切な家族や友人に自分のストレスや課題を話し、その解決方法を一緒に考えましょう。話し合いだけでは、ストレスや課題はすぐには解決しません。しかし、一緒に考える過程が重要なのです。その過程で、あなた自身も気づかなかった自分の課題や想い、家族や友人の想いを気づくことができ、現状を受け止め次に進むことができるでしょう。自分一人でストレスや課題を抱え込まず、周りの人に話をすることが、ストレス解消や課題解決の第一歩につながるでしょう。

A．手術後は食生活をはじめ変化することが多く、それに合わせて生活をしていると、ストレスもたまりやすくなる場合があります。生活の中での楽しみとして、趣味を続けることはとても良いことです。 身体を動かすことが少ない趣味（絵画・将棋・手芸等）は、手術後すぐに始めてもよいでしょう。体力や集中力が落ちていることもありますので、短時間から始めるとよいでしょう。 身体を動かす趣味（トレッキング・ゴルフ・サイクリング等）は体力の回復を待って、ストレッチやウォーキング等、軽いものから少しずつ始めるとよいでしょう。そうすることで、体力や気力も戻り、より生活が充実するでしょう。

A．青空の下で身体を動かすことで体力がつきますし、ストレスの解消にもなります。手術の後も是非、続けることをお勧めします。手術の後1か月程度で体力が回復してきます。その後、ウォーキングやゴルフ練習場を少しずつ始め、体力の回復を図ってからコースに出たほうがよいでしょう。手術後に初めてコースに出るときは、気兼ねなく話せるメンバーであること、外で運動するのに適した季節や天候であること、ゴルフ場までの移動時間が短いこと、空いている日でゆっくりとプレイができること、プレイ中の移動はなるべくカートを使用することなどに気をつけることが必要です。 極度の疲労感がある場合は、メンバーに事情を説明し、ラウンドを中止して見学に切り替えることも重要です。また、プレイ終了後の懇親会へは、体力を考慮して欠席してもよいでしょう。

A．同じ病気の方と交流することは、とてもよいことと思いますので是非、交流を持ってください。同じ体験しているからこそ、共感を覚えることができるでしょう。その共感を通して、自分が家族や友人に支えられていること、病気になってわかったこと、辛い体験が自分だけではないことなどに気づき、小さな幸せを感じたり、心が軽くなったりするきっかけを与えてくれる場合があります。 また、同じ病気の治療や療養に関する相談、情報交換をすることで、新しい知識等を得ることがあります。さらに、自分の知識や体験が他の仲間に役立つことを実感できる場合もあります。 一方で、見知らぬ人との初めての会話はとても気を使いますので、「少し知人を増やそうかな」といった気軽な気持ちで交流してはいかがでしょうか。

A．病院以外の交流の場として、患者会「胃を切った人友の会アルファ・クラブ」をご紹介します。1982年（昭和57年）から活動を開始し、約2800名の会員が活動しています。 毎月の会報の発行、不定期な講演会を実施しています。このような場に積極的に参加し、交流を持つのはいかがでしょうか。同じ病気や手術を乗り越え、同じ経験を重ねてきた者同士だからこそわかり合えることも多く、よい課題の解決方法やストレス解消法も見つかるかもしれません。