仕事復帰に向けた対処編

よくあるご質問

  • Q.職場の上司や同僚に、病気のことをどのように説明し、協力してもらったらいいでしょうか?
  • A.職場の上司と同僚では、あなたに対する管理上の責任や立場が違いますので、それぞれわけてご説明します。

    職場の上司は、あなたの健康管理に関することや仕事上のことを管理する責任があります。従って、あなたの健康に関することを正確に把握し、仕事が滞りなく遂行されるように全体を見て調節しなければなりません。

    そのため、医師から聞いている病気の状態、今後の外来診察や検査の予定、現在の体力の状況等の健康状態についてなど、事実をそのまま伝えた方がよいでしょう。事実を伝えることで、休日の取得、短時間での勤務、仕事内容の調整等、相談に乗ってくれるでしょう。ただし、上司にとっても熟慮して解決しなければならないことですので、改まって話し合いの時間を取ってもらいましょう。

    職場の同僚は、一緒に仕事をするうえでのパートナーですので、よい関係を継続したいですよね。そのため、職場復帰が決まった時点で、長く休んで職場の同僚に迷惑をかけたお詫びやお見舞いをしてもらったときは、そのお礼をきちんと言葉で伝えましょう。 また、現在の体力の状況等の健康状態について話し、以前と同じようにフルタイムで働けるようになるには時間がかかるが、やりがいのあるこの仕事を続けたいと思っていることを説明し、協力をお願いしましょう。

    病状については、気持ちの整理が付いているのであれば、ありのままに話してもよいでしょう。しかし、気持ちの整理が付いていない場合は、曖昧に伝えてもよいのではないでしょうか。例えば「胃の手術をしたけれど、回復に時間がかかると言われています。仕事は少しずつ無理のない範囲で行うようにと医師から指導されているので、体調を見ながら仕事をしていかなければなりません。でも、仕事はやりがいがあるので、是非続けていきたいと考えています。しばらくの間、皆さんにご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」と説明してはいかがでしょうか。

    勤務先に健康管理室があり、医師、保健師、看護師が勤務している場合は、その方たちにも病気の状態の説明を行いましょう。あなたに健康面でのアドバイスをしてくれるだけでなく、専門的な視点であなたの上司にもアドバイスをしてくれることでしょう。あなたにとって職場内のとても強い味方になるはずです。


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