学科長の挨拶
リハビリテーション[視機能療法]
視機能療法学科長 視能矯正学等担当
新井田 孝裕 教授 (にいだ たかひろ)
バージニア州立医科大学に留学し視覚生理学を学ぶ。その後東芝林間病院眼科医長等を歴任、前北里大学医療衛生学部(視覚機能療法学専攻)助教授。
現在、日本神経眼科学会評議員としても活躍している。
眼科以外の様々な領域でも活躍できる、思考力と探究心を兼ね備えた人材を育成
視力や視野検査などの視機能検査や弱視・斜視の検査及び訓練。 治療。それが視能訓練士の仕事
これまで視能訓練士は、眼科医療従事者として主に視力や視野検査などの視機能検査や弱視・斜視の検査及び訓練・治療に携わってきました。視機能療法学科では、さらに近年の医療技術の目覚ましい進歩・高齢化社会・リハビリテーションの重要性を考え合わせ、これからの眼科医療従事者に求められる高度な技術を幅広く習得させるだけではなく、眼科以外の様々な領域でも活躍できる思考力と探究心を兼ね備えた人材を育成したいと考えております。
神経眼科学の充実を目指して。
このため、専門教育の特色として、まず、神経眼科学の充実があげられます。神経眼科学は視覚及び視覚と密接に関連する眼球・ひとみの動きを解析することにより、これらの神経の仕組みや脳における情報処理を探究する学問領域であり、視覚心理学や大脳生理学の領域も含まれます。眼からの情報は五感の中で約80%を占めると言われており、斜視弱視を学ぶ視能矯正の分野においても神経眼科的視点から病態や機能を考察することは非常に大切です。様々な神経眼科的検査法を学ぶだけではなく、検査結果や生理機能に対する洞察力を養い、更に、脳の可塑性や代償機構、五感の相互作用を学ぶことによりリハビリテーションの分野で重要な脳機能学への理解を深めることができます。
ロービジョン医学を新たな科目として新設。
障害を持つ人たちの介護・日常生活における多方面からの支援は社会的にも近年非常に重視されております。感覚情報の大部分を占める視覚に何らかの障害を持ち、生活に支障を来した人たちへのロービジョンケア、すなわち、残っている視機能を有効に活用するための拡大鏡などの補助具の選定やその装用訓練は視能訓練の業務としてますます重要になってきております。本学科では様々なロービジョンケアについて学ぶとともに、障害を持つ人たちへの心理学的ケアや、本学関連学科の協力のもとで包括的チーム医療を実践するための幅広いロービジョン医療を学ぶことができます。
光学関連の講義・実習の充実。
視力屈折検査は視能訓練士の日常業務の中で最も頻度の高いものですが、更に眼科医の指示のもとでメガネやコンタクトレンズの処方をおこなったり、レーシックをはじめとする角膜屈折矯正手術の普及により、新たな検査項目も加わっております。検査結果により高い再現性や精度が求められているため、検査手技の技量を磨くだけではなく、基礎的な波動光学や生理光学、光学理論について体系的に学ぶことのできるカリキュラムにいたしました。
最後に、論理的な思考力を深め、研究のプロセスを実際に経験させるため、4年次に卒業研究を取り入れました。探究心や思考力を養い、将来、大学院や教育職、研究職への進路を目指す人材の育成を行います。
