大学院のご案内

医療経営管理分野(修士課程)

医療福祉経営専攻 
医療経営管理分野

目的に合わせて選べる「h-MBAコース」と「研究コース」

国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野には、ヘルスケア分野における高い経営戦略立案能力を身に付け、その第一線で活躍できる人物の養成を主たる目的とする「医療経営戦略コース(h-MBAコース)」と、ヘルスケアに関して専門的な研究を行い論文にまとめる「医療福祉管理学コース(研究コース)」という2つのコースが開講されており、自分の目的に合った勉強や研究が可能になっています。h-MBAのhはヘルスケアを意味し、このコースは、従来のMBA(経営学修士)を、よりヘルスケア分野に特化したものになっています。

h-MBAコース紹介動画
医療経営管理分野責任者 高橋 泰

金沢大学医学部卒業。東京大学医学系大学院修了、医学博士(医療情報)。米国スタンフォード大学アジア太平洋研究所客員研究員、米国ハーバード大学公衆衛生校武見フェローを経て本学に着任。元医療福祉学部医療経営管理学科(現:医療福祉・マネジメント学科)学科長。2016年から20年にかけて、医療福祉学部、赤坂心理・医療福祉マネジメント学部で学部長、また2016年から20年にかけて、安倍内閣未来投資会議の構造改革徹底推進会合の医療介護部門の副会長をつとめ、医療のDx化や介護の科学化などの政策に対して先鞭をつける。日本医療経営学会の副理事長。

医療経営戦略コース(h-MBAコース)

医療経営戦略コース(h-MBAコース)は、ヘルスケア分野における高い経営戦略立案能力を有した人物を養成することを目的としたコースです。
このコースの必修課目は、毎月第3、4週金曜日と毎週土曜日に集中して行われます。講義、演習、ケースメソッドともに、東京赤坂での対面講義、および全国どこからでもZoomで受講することができます。

このコースの特長は、経営幹部養成カリキュラム(共通講義)を基盤に、ケースメソッド及び演習を組み合わせ、医療・福祉経営に精通する実践的人材を育成することです。このコースの受講者全員が受講する「ケースメソッド」、「共通講義」の他に、以下の4つのプログラムが用意され、プログラム別に「演習」が行われます。
このコースの必修課目は、毎月第3、4週金曜日と毎週土曜日に集中して行われます。
このコースは、東京赤坂のみで開講されます。

ケースメソッド

「ケースメソッド(教授法)」とは、受講生の実践的な意思決定能力を訓練するために、講義方式ではなく、受講者相互の討議を通して意思決定の優先順位を決定する手法です。医療経営戦略コースでは、病院経営の現場で注目・問題とされているテーマについて、先駆的な取り組みを行っている病院を題材としてオリジナルのケース教材を開発し、クラス・ディスカッションや受講者同士のグループ・ディスカッション、ゲストスピーカーの講演等を通して、そのテーマに関する知識を深めるとともに、経営幹部に必要な意思決定能力を養成していきます。

<ケース教材の例>

  • DPCと病院経営
  • 病院における医療紛争とADR
  • 病院経営とPFI
  • 公立病院と医療経営
  • 介護施設における転倒事故と裁判
  • 病院移譲、etc.

プログラム紹介

経営管理プログラム

担当者: 羽田明浩:haneda@iuhw.ac.jp
(メールを送る場合は、このアドレスを半角文字で入力しなおしてください。 )

医療・福祉施設、医療関連産業における経営幹部養成プログラム。経営幹部に必要なMBAの基本的理論の学習と並行して、ケースメソッドや演習を通し、実践的判断力・問題解決能力、事業計画・経営企画能力を研鑽するプログラムです。

医療業界にとってパラダイムシフトである2025年問題への対応はこれまでの病院完結型から地域完結型への転換が必要になり病院の経営方針、戦略は大きく変わろうとしています。発症から入院、回復期、退院までの流れをスムーズに行うためには病床の機能分化・提携、在宅医療の推進等がこれまで以上に必要になり、医療機関の経営内容が大きく問われることになります。

医療機関の機能分化による淘汰再編の荒波の中で、将来にわたり必要不可欠な地域医療を担う医療・福祉施設や医療関連企業の健全な発展のために、経営の幹部として役に立つ経営戦略立案等プログラムを提供いたします。

受講生の声

橋本 勇(医療法人財団正明会 山田記念病院 理学療法士)

ディスカッション主体の講義が多く、個性とバラエティにあふれた講師陣や学友と共に熱い議論を交わす中で、実践的な能力が身に付くのを感じます。著名なゲストスピーカーの講義や懇親会、学友会で人脈も広がります。

データ解析プログラム

責任者:高橋泰:taiiuhw@gmail.com
(メールを送る場合は、このアドレスを半角文字で入力しなおしてください。 )

データ解析プログラムの目的は、データを用いてより正しい判断が行える能力を身に着けることです。対象とするデータは、地域や人口に関するデータ、医師数やベッド数などの医療提供体制に関するデータ、DPCを含む診療内容に関するデータ、自院を含む病院や企業の経営データなど様々です。当プログラムへの参加条件は、上記で示したような何らかの研究対象となるデータを持参可能なことです。データが食材に当り、これらのデータの見方や作成方法などの食材の調理方法を、持参データをもとにゼミ内の講義や研究課題作成を通して学びます。

受講生の声

常磐 秀紀(特定医療法人 頌徳会 理事長室 室長)

実践に役立つ、質の高い知識やスキルを身に付けたいと思い、当院の門を叩きました。異なる目的を持って集った、個性豊かな仲間たちとの交流も、とてもよい刺激となっており、久方振りの学生生活を楽しんでいます。

財務管理プログラム

財務管理プログラムは、病院、クリニック、調剤薬局、看護・介護施設といった医療分野において、財務データに基づき意思決定を行うための様々な技法を習得することを目的としています。具体的には、財務諸表の分析、原価計算及び原価管理、ファイナンスの手法による投資の意思決定、医業未収金の管理と回収方法、資金調達、タックスプランニングといった医療経営における財務管理全般について学ぶことになります。

また、成長分野と位置付けられる医療・介護・福祉分野での起業を目指す受講生のために、ビジネスプランの作成や資金調達の方法、助成金の申請方法など、実務的な内容にも触れることで、受講生の期待に応えていきたいと思います。

受講生の声

吉良 桂子(株式会社国立メディカルケア取締役)

h-MBAコースに入り、人事・労務、また医療介護の制度改正への対応や財務等の学習を即、経営に活かすことができ、事業は安定したものになりました。経営のスキルを磨くことの素晴らしさを実感しています。

医療政策プログラム

責任者:島崎謙治:shimazaki-kenji@iuhw.ac.jp
(メールを送る場合は、このアドレスを半角文字で入力しなおしてください。 )

超高齢化や人口減少の加速化など社会経済の変容に伴い、医療政策は大きく変化しています。地域包括ケアや在宅医療の推進、地域医療構想の促進、医療従事者の偏在是正、AI・ICTおよびロボット技術の活用の推進など、その例は枚挙に暇ありません。

医療政策プログラムは、単に国が展開している医療政策の表面的な解説を行うことが目的ではありません。受講生が所属する医療機関や企業等が抱える経営課題が医療政策の大きな流れの中でどのように位置づけられるのか、そして更には国の医療政策のモデルとなる実践活動の展開に結びつくよう、演習を通じ見識や企画力を向上させることがこのプログラムの目的です。

医療機関の医師、薬剤師、看護師など医療スタッフはもとより、製薬企業や健保組合関係者など医療政策に関心をお持ちの方々の応募をお待ちしています。

受講生の声

安 泰成(国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院 薬剤師)

医療制度と社会保障について学ぶことで医療をめぐる政策課題を体系的に理解できました。演習では指導教員から提起される具体的なテーマについて討議を繰り返すことにより、課題解決に向けた実践的な分析・思考法を習得できたと実感しています。

プログラム(演習)と講義担当教員
  • 氏名
  • 主な研究指導内容
高橋 泰
  • 自分の興味のある分野に関するデータの収集作成方法
  • DX、働き方改革、人口問題、新型コロナなど最先端事象に関する情報提供
島崎 謙治

医療政策、医療制度史、比較医療制度、医療資格法制、医療保険論、病院改革

角田 圭雄

戦略的医療ツーリズム、医師事務作業補助者の意義

羽田 明浩

医療経営戦略(ポジショニング・アプローチ及び資源ベース・アプローチ)
医療機関組織運営に関する研究(マクロ組織論を中心とした研究)

  • 上記に加えて、医療行政や医療機関などで活躍される著名人をその時節に対応したテーマで招聘しています。
講義担当教員(課題研究の相談なども、対応してくれます)
  • 氏名
  •  
専門科目
    講義(選択):下記の項目の中から最低9科目の単位修得することが必要です。
  • 医療経営学入門
  • 財務会計論
  • データ解析のための統計学入門
  • 医療人事管理
  • 医療と質のリスクマネジメント
  • ビジネス定量分析
  • 保健医療福祉政策論 I・II
  • 組織行動論
  • 医療における法と倫理
  • 医療福祉と税法
  • 管理会計論
  • 医療経営戦略論
  • マーケティング
  • 演習(必修)
  • 医療経営演習 I(導入)・II(課題検討)・III(課題分析)・IV(課題制作)
  • ケースメソッド(必修)
  • ケースメソッドで考える医療経営 I(入門)・II(初級)・III(中級)・IV(上級)

医療福祉管理学コース(研究コース)

医療・福祉経営や医療情報などの各分野の第一線で活躍する教員から直接指導を受けながら研究を行い、その研究成果を論文にまとめていくのが「医療福祉管理学コース(研究コース)」です。なお、医療福祉管理学コース(研究コース)では、様々な講義を受講したり、他領域の大学院生達と意見を交換したりすることによって、最先端の知識と幅広い視野を得ることができます。

このコースは、東京赤坂で開講され、多くの講義は夜間および土曜日に行われます。研究指導は対面を基本とし、Zoomで補完的に行われることがあります。

受講生の声

杉山博幸(株式会社メディエイド代表取締役)

医療ITベンチャー企業勤務の傍ら、柔軟なカリキュラム、層の厚い教師陣、様々なバックグラウンドのクラスメートから、すぐに実践できる実学を理論と共に学ぶことができ、国際的な視座や貴重なネットワークが拡がりました。

担当教員 ※太字は研究指導教員
  • 氏名
  • 主な研究指導内容
高橋 泰

医療経営、高齢者の機能衰退、医療制度、DPC

池田 俊也

①医療技術・薬剤の経済評価
②薬剤疫学

島崎 謙治

医療政策、医療制度史、比較医療制度、医療資格法制、医療保険論、病院改革

角田 圭雄

戦略的医療ツーリズム、医師事務作業補助者の意義

羽田 明浩

医療経営戦略(ポジショニング・アプローチ及び資源ベース・アプローチ)
医療機関組織運営に関する研究(マクロ組織論を中心とした研究)

岡村 世里奈
  • ①医療・福祉領域における法律問題
  • ②医療・福祉領域における法制度・法政策
  • ③医療の国際化
専門科目
    修士1年
  • 医療経営学入門
  • 財務会計論
  • 保健医療福祉政策論 I・II
  • 医療人事管理
  • 医療と質のマネジメント
  • マーケティング
  • 医材マネジメント論
  • 医薬・医材マネジメント論
  • 修士2年
  • 組織行動論
  • 医療における法と倫理
  • ビジネス統計学
  • 管理会計論
  • 医療経営戦略論
  • ビジネス定量分析
  • 医療福祉管理学研究指導 [修士]
    I(研究計画作成)・II(データ収集)・III(データ分析)・IV(論文作成)

お問い合わせ・連絡先

国際医療福祉大学大学院
東京赤坂キャンパス事務局

  • 〒107-8402
     東京都港区赤坂4-1-26
  • TEL.03-5574-3900(代表)
     FAX.03-5574-3901
  • E-mail:
    tokyo.s.c@iuhw.ac.jp

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