医療福祉ジャーナリズム分野

修士課程博士課程

医療、福祉への関心の高まりに対応して、医療・福祉を専門とするジャーナリストの重要性が高まりつつあります。しかし、これまでその養成の場はありませんでした。医療福祉関連施設でも広報の重要性が高まっており、そのための必要な知識・技術は、医療福祉ジャーナリズムと共通のものが数多くあります。こうした社会的要請に応え、医療福祉ジャーナリズムの知識・技術を深めるコースを開設いたしました。

既に多くの著名なジャーナリストが、教授または客員教授として教鞭をとっています。
さらに各キャンパスでも、医療福祉関連の基礎的な講義が広い分野にわたって日夜行われています。本コースは、これらの教育資源を結集することによって運営してまいります。

上記の分野についての説明に沿った内容で、特論・演習・課題研究を展開し、各学生の研究テーマに応じて修士論文及び研究指導を行います。

テーマは多彩で、「自宅での安らかな死を実現する制度の提案」、「医療事故が起きないためのシステムを日本で構築するために」、「尊厳ある認知症ケアの具体的な方策」「日本の現場とデンマークの地域包括ケアを比較して提言する」など、それぞれ、自身の現場で実践しつつ、模索を続けています。
昨年は4人、ことしは4人がデンマークとスウェーデンに滞在しての調査研究の機会をもちました。ドイツを拠点にヨーロッパ諸国を取材中の院生もおり、互いの特技をもちより、実に仲良く、切磋琢磨しつつあります。

医療福祉ジャーナリズム分野責任者
大熊 由紀子
東京大学教養学部で科学史・科学哲学を専攻。卒業後、朝日新聞社に入社。社会部記者、科学部記者、科学部次長等を経て、1984年から17年間論説委員として医療・福祉・科学分野の社説を担当。(朝日新聞社医療福祉担当論説委員、大阪大学大学院人間科学研究科教授、日本福祉大学客員教授、佛教大学社会福祉学部客員教授、東京大学医学部非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師を歴任)。

福祉と医療・現場と政策をつなぐ「えにし」のネットワーク (http://www.yuki-enishi.com/
修業年限: 2年
取得できる学位・資格: 修士(医療福祉ジャーナリズム学)

医療福祉ジャーナリズム領域

伝えるために必要な基礎知識から手法までを幅広く学び、ジャーナリズム、マスメディアの世界で活躍できる実力を

国際医療福祉大学大学院 医療福祉ジャーナリズム分野は、医療福祉ジャーナリズムについて研究するだけでなく、書籍などの「作品」をつくりあげることを修士号、博士号取得の要件としています。新聞・雑誌・TV・医療・福祉の世界で実績ある多彩な教授、ゲスト講師による充実した講義、ゼミ、そして作品づくりのバックアップを受けられます。加えて、医療福祉経営学、医療福祉政策学、医療福祉心理学、国際感染症学、看護学、理学療法学、作業療法学、聴覚障害学、視機能療法学など他の分野の教授陣の講義を受けて知識の幅を広げることもできます。作品は、出版されたりTV番組として放送されるなど、さまざまな形で世の中に発信されています。

ジャーナリズム水先案内人

大熊由紀子 教授
"日本の福祉を変えた本"と呼ばれる『「寝たきり老人」のいる国いない国』などの著者。朝日新聞論説委員、阪大教授を歴任。国内外の現場や行政官に広い人脈をもつ。

水巻中正 教授
初代読売新聞社会保障部長。著書に『崩壊する薬天国』、『厚生労働省の挑戦』、『ドキュメント日本医師会 崩落する聖域』etc.

丸木一成 教授
読売新聞の看板シリーズ「医療ルネサンス」の"育ての父"。東京本社編集局医療情報部長もつとめる。編著に『医療ルネサンス』『医療の質向上への革新』etc.

VOICE ~さまざまな想いで大学院へ・・・それぞれの貴重な体験

さまざまな媒体の特色を知り、伝える方法論から度胸までを学んだ
医療福祉ジャーナリズム分野 博士課程2年在学中
ライター・フォトグラファー 神保康子さん
興味あるテーマを追えるって気持ちいい。医療福祉ジャーナリズム分野での日々を総括すると、このひと言に尽きます。企画が通るまで、そして追いかける中でも苦労はありますが、新聞やTV、雑誌ジャーナリズムの世界で活躍なさっている教授、ゲストの先生方、TV制作のプロの方々からのご指導をいただき、どう伝えていけばいいのかを学びました。ジャーナリズムって何?という状態だった私はここで、たくさんの栄養、水と日光をもらいました。 他分野もふくめ、地道に真剣に、さまざまなテーマで研究に取り組む仲間との出会いも大切な宝物です。
百戦錬磨、経験豊富な教授陣にコミュニケーション力を鍛えられる
医療福祉ジャーナリズム分野 修士課程2年在学中
株式会社インターフォース プロデューサー 今田好敬さん
ITやTVの制作が仕事の私は、医療もジャーナリズムも素人でした。だから最初は不安でしたが今はとても充実しています。なぜならここで学べるものは「コミュニケーション力」だからです。百戦錬磨の記者であった教授陣による講義はとてもユニークで、新鮮な驚きの連続。ゼミ生は年齢も職種もさまざまですが、第一線で活躍されている方との時間は刺激とチャンスに溢れています。
深くたのしい学びのなかで見つけた人生のあたらしい設計図
2010年3月 医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
株式会社綺麗塾代表取締役・シニア産業カウンセラー 池田朝子さん
私は47歳で、医療も福祉もまったく分からない状態で入学しました。今、最も注目されている先駆的な朝日・読売新聞のジャーナリストの教授、TV報道のスーパーキャスター経験者の教授から直接ご指導いただき、この歳でようやく自分を取り巻く環境へ「目が見え、耳が聞こえ始めた!」という感動を味わっています。同級生も社会人、忌憚なく真摯に人生を語りあい、励まし合って学ぶ日々は人生の宝です。「こんなに深く楽しい学びがあったのか!」と知り、これからの人生の設計図が、全く違って見えてきています。
医療福祉に専門家以外の参画、意見は不可欠、自治体ジェネラリストとして大学院へ
2009年3月 医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
財団法人埼玉県国際交流協会 理事長 加藤ひとみさん
自治体のジェネラリストとして、福祉から地下鉄建設、大学運営など、幅広い仕事をしてきました。自分の仕事人生を振り返った時、その柱として福祉・医療があることを改めて思い、大学院を希望しました。医療や福祉の現場、また専門家教育は、専門家の分野として語られることが多いのですが、経営や運営の側、所謂「事務方」アドミニストレーションの参画や患者の意見は不可欠だと思っていました。  実践的な講義ではそのような現場の方々の話をたくさん聞くことができ、自分と異なる視点や状況に思いを馳せることの意味を教わりました。またTVジャーナリズムの現場を体験させていただいたことは、得難い経験となりました。卒業をしてもTV制作企画など、参加させていただきたい、と思っています。長くお付き合いさせていただける大学院、社会人にとってありがたい存在です。
本音で語り合えるあたたかい貴重な時間
医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
全国訪問ボランティアナースの会キャンナス代表・開業看護師を育てる会 理事長
菅原由美さん
日々、医療福祉の現場で仕事をしている私にとって大学院は、ここでなければ直接お会いすることはおそらく不可能な教授やゲスト講師が毎回来てくださり、生の声をお聞きし、本音で話ができる何よりもすばらしい時間です。 仕事をしながら大学院へ行くなど、時間的に不可能だと思っていましたが、先生方の人間性からなのでしょうか?看護の世界しか知らない私には、こんなにもあったかい授業があったのだと、感動さえ覚えます。欠席したくない!!  もったいない!! そんな気持ちで勉強をしています。
医療福祉ジャーナリズム分野で学んでよかったこと
医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
介護福祉士・社会福祉士養成大学教員 篠沢登代子さん
大学院入学したのは、自己の思考力や判断力や指導力などを向上させるためです。現実に仕事で判断に迷うことがあります。 またこの分野は今問題になっている社会問題や医療福祉関係の話題を取り上げ、考えさせてくれます。情報が早く入りとても参考になります。知識が広がり楽しいです。 ゆきさん(と呼ばせていただくことになっている大熊由紀子先生)の魔法のペンに驚いています。私も文章が上手に書けるようになりたいと思います。
医療福祉ジャーナリズム分野との出会いが私にもたらしたもの
医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
SEO福祉サービス評価機構 臨床介護研究研修センター 所長 奥住ひろよさん
大学院への入学は、未知の世界に飛び込むような感覚でした。体に染み込んだ“今までの環境への慣れ”“心と脳の固さ”を拭い去るためには、私にとって、最適な環境であったと思います。 学びの大きさの背景には、出会いの多さが比例しています。同じ業界の人間関係の中とは明らかに異なる視点と触れ合うことで、視野開拓のための大きな力を得ました。やっと“ジャーナリズム”の入口にたどりついた気持ちですが、ここに立てた感動と感謝を感じています。
現場は目からうろこ!
医療福祉ジャーナリズム分野 博士課程2年在学中
医療コミュニケーション研究所 高田順江さん
自立して生きていくために大事なこと、それは「人としての尊厳」です。病気、事故、老いなどで、人はからだが不自由になっていきます。でも、こころが自由な人は、輝いています。 医療福祉ジャーナリズムは、そんなゲストとの出会いが魅力です。「人としての尊厳」を真摯に学ぶ場は、社会に生きているパッションを与えてくれます!
TV番組をプロのサポートで企画制作、放送されるのは感無量の経験
2009年3月 医療福祉ジャーナリズム分野 修士号取得
産業保健師・助産師・ライター 三ツ堀祥子さん
新聞、TV、雑誌、書籍など、多岐にわたる講師陣を揃えたゼミは、少人数制なので、意見交換も活発で刺激的でした。TVの授業では企画段階から自分でプレゼンし、細やかで密なプロのサポートを受けながら、番組を制作していきます。実際に放送されるのは、感無量の経験です。 毎週、医療界の先駆者や、著名な実績あるゲストの講義もあり、さまざまな経歴の大学院生が集まるため、多角的な視野が養えるのも魅力です。

担当教員 ※太字は研究指導教員

氏名 主な研究指導内容
大熊由紀子  
埴岡 健一 医療福祉ジャーナリズム論
水巻 中正 医療福祉ジャーナリズム論、医療と福祉の連携(融合)、成長戦略論
丸木一成  

専門科目

  • 医療福祉ジャーナリズム概論
  • 医療福祉ジャーナリズム特論
  • 医療福祉ジャーナリズム演習 I(文献講読)・II(論文クリティーク)
  • 医療福祉ジャーナリズム課題研究指導 I(研究計画作成)・II(論文作成)

お問い合わせ・連絡先
国際医療福祉大学大学院 東京青山キャンパス事務局
〒107-0062 東京都港区南青山1-3-3 青山一丁目タワー4・5階
TEL.03-6406-8621(代表) FAX.03-6406-8622
※くわしいご相談は 大熊由紀子教授まで
E-mail: yuki@spa.nifty.com(大熊)
(メールを送る場合は、このアドレスを半角文字で入力しなおしてください。 )
「修士課程医療福祉ジャーナリズム分野について」とお問い合わせください。
授業の片鱗を知りたい方は
えにしのHP:http://www.yuki-enishi.com/
倫理と変革の部屋:http://www.yuki-enishi.com/yuki/yuki-02.html
授業風景:http://www.yuki-enishi.com/yuki/yuki-07-1.pdf