大学院のご案内

修了生のメッセージ

修了生のメッセージ

本学大学院の修士課程・博士課程を修了し、医療、福祉、教育の現場で活躍している修了生からのメッセージです。

より一層、患者様に寄り添ったリハビリテーションが行えるようになりたい。

大学院への進学は、自分の臨床に自信を持ちたかったというのが最大の理由です。日本では大学を卒業すれば言語聴覚士の国家試験受験資格を得られますが、アメリカでは大学院(修士)を卒業し、ようやくその州の言語聴覚士試験を受けられる権 利を得ます。それだけ、言語の領域というのは深い知識が必要だということです。 今でも初対面の患者様と対峙する時は「怖さ」を持って接していますが、大学院での講義や研究活動をとおして、しっかりと患者様に寄り添ったリハビリテーションを行えるようになってきていると感じます。患者様からの「ありがとう」、「(症状が)良くなってきている」、「先生が担当で良かった」などの言葉をもらうと今までの努力が無駄でなかったと感じ、もっともっと精進していかなければと思います。

石川 幸伸さん

国際医療福祉大学三田病院リハビリテーション室
リハビリテーション室(在学当時)
(2014 年より福岡保健医療学部 言語聴覚学科助教)

石川 幸伸さん

言語聴覚分野

  • 修士課程2005年度修了
  • 博士課程2012年度修了
奨学金制度を利用し、安心して学業に打ち込めました。

現在、リハビリテーション室主任として新入職員や 実習に来る学生の指導、診療実績の管理などを行っています。大学院へは理学療法を教える教員になりたいと思い進学しましたが、国際医療福祉大学を卒業し、大学グループ施設に勤務している人を対象とした奨学金制度を利用しましたので、安心して学業に打ち込めました。
大学院で研究を行ったことで、職場での臨床研究にも自信がつきましたし、大学院で学んだ最先端の研究を臨床現場で実践し、それを後輩や学生に指導することでまた自分の理解が深まるという、「研究・臨床・教育」という良いサイクルができています。初めて行う研究はわからないことだらけですが、ひとりではできないことも、教員の指導のもと、大学院生、学部生が協力して研究に取り組んでいます。協力し合う良さが、当大学院には根づいています。

石坂 正大さん

国際医療福祉大学塩谷病院
リハビリテーション室 主任(在学当時)
(2014 年より保健医療学部理学療法学科助教)

石坂 正大さん

理学療法学分野

  • 修士課程2006年度修了
  • 博士課程2011年度修了
キャリアを中断せず、研究を続けられました。

研究を続けていくなら博士号を取ってアカデミックに活動してはどうかと職場の教授から助言されたのが、大学院進学を考えたきっかけです。修士課程は、キャリアを中断することなく、仕事の後に通 える国際医療福祉大学を選びました。
大学院では、研究を始める心構えや倫理、統計学など、今後の研究活動になくてはならない基礎を学ぶことができました。現在の研究にもとても役に立っています。修士課程を修了後、職場である慶應義塾大学の大学院医学研究科博士課程に進学、医学博士号を取得しました。博士課程の4年間で執筆した3編の英語の論文が、海外の雑誌に掲載され評価されたことは、修士課程での基礎があったからだと思っています。今も視能訓練士として患者様の眼の検査をしています。臨床を離れないからこそひらめく研究もあり、それができるのが私の強みですね。

佐伯 めぐみさん

慶應義塾大学病院 眼科
視能訓練士

佐伯 めぐみさん

視機能療法学分野

  • 修士課程2009年度修了
  • 慶應義塾大学大学院医学研究科 眼科学専攻 博士課程2013年度修了
大学院は己の限界に挑戦し、社会でより活躍するための場所。

大学時代に卒業研究を経験して研究がおもしろいと感じ、もっとしっかりと研究をしたいと思い大学院に進学しました。大学院では、繰り返し行う計測や指導教授らとのディスカッションなどから、論理的・客観的に考える思考プロセスを学びました。このことが今、大学教員として、説得力や論理性、明確さのある授業を考えるうえで本当に役立っています。また現在行っている研究活動においても、大学院での学びが土台となっています。
ひとつの疑問を徹底的に突き詰めて、吟味していく過程は苦しい道のりです。しかし、わからなかったことを明らかにしていく作業はそれ以上にわくわくし、自分がひと回り大きく成長できます。大学は社会に出て活躍するための土台を作る場だとすれば、大学院は己の限界に挑戦し、社会でより活躍するための場所ではないかと思います。

窪田 聡さん

国際医療福祉大学
小田原保健医療学部 作業療法学科 准教授
作業療法士

窪田 聡さん

福祉支援工学分野

  • 博士課程2006年度修了
高精度放射線治療や医学物理士業務の実際を学ぶことができました。

大学院に進学したのは就職してから7年が経過してからです。きっかけは、診療放射線技師として臨床現場での経験は積んだのですが、医学物理士として放射線照射装置の精度管理、新規装置や照射技術に対する検証業務、放射線治療の治療計画にも携わることになったためです。
国際医療福祉大学大学院には、国立がん研究センター中央病院で、医学物理士の業務を実習形式で学ぶことが可能なコースがあると知り、進学を決めました。実習を通じて高精度放射線治療や医学物理士業務の実際を学ぶことができました。
放射線治療はがん治療3本柱のひとつに位置づけられていて、診療放射線技師が直接治療を行うことができる唯一の分野。治療では30 回~35 回の放射線照射を行います。がん治療を行うチームの一員として働くことにやりがいを感じています。

阿部 幸直さん

千葉大学医学部附属病院
放射線部 副主任
診療放射線技師

阿部 幸直さん

放射線・情報科学分野

  • 修士課程2012年度修了
新薬開発も夢じゃない。

現在、第三次救急病院として地域救命救急センターを設置している病院の薬剤部に勤務しています。私は、泌尿器科・腎臓内科の病棟で患者様への服薬指導をはじめ、病院で定期的に開催している腎臓病教室で患者様にくすりに関する講義なども行っています。薬剤師も医療チームの一員としてチームに参加する時代。これまで以上に高い知識と専門性が求められているため、大学院へ進学しました。大学院でのさまざまな学びを生かし、これからも患者様に正しい服薬をしていただけるよう、それぞれのライフスタイルに合わせた適切なアドバイスをしていきたいと思っています。
くすりは数多くの試験を経て世に出されます。大学院はそのための知識を身につけたり、実験をしたりするところ。将来もしかしたら、皆さんの手から新薬が誕生するかもしれませんよ!

石川 真衣さん

富士重工業健康保険組合
太田記念病院 薬剤部
薬剤師

石川 真衣さん

生命薬科学専攻

  • 修士課程2010年度修了
病院勤務だけでは学べない多くのことを習得できました。

大学院へ進学したのは、「学びたい」という単純な動機からで、「日本で唯一の診療情報管理学の大学院」ということ、仕事をしながら学べるということが決め手でした。
診療情報管理士は、情報処理や分析、DPC/PDPS やがん登録など幅広い分野に関与して活躍しているものと思います。診療情報管理業務のレベルアップだけではなく、統計分析からアカデミックな方法など、病院勤務だけでは学べない多くのことを習得することができました。しかし、仕事をしながら学ぶということは、思った以上に本当に大変でした。教授陣のサポートや、一緒に過ごした同期達との励まし合いがなければ乗り越えられなかったと思います。とても濃縮された2 年間を過ごさせて頂きました。もちろん、大学院で学んだことは、現在の実務に役に立っています。
※黒岩千恵美さんの課題研究「DPC データに対応した退院時要約の記載内容精査」は平成28 年度大学院長賞を受賞しました。

黒岩 千恵美さん

千葉県がんセンター

黒岩 千恵美さん

診療情報アナリスト養成分野

  • 修士課程2016年度修了
不安な気持ちに寄り添える助産師を目指したい。

生命の誕生に関わる助産師という職業に憧れて、大学院の助産学分野で2年間学びました。専門知識の修得はもちろん、病院と助産院での分娩介助実習をはじめ、様々な事を経験することができました。助産師には、母親の妊娠・分娩・産褥期の知識や新生児の知識のみならず、女性の生涯に渡る幅広い知識が求められると痛感しました。それらの知識や情報を正しく伝えるためには、その場に合った雰囲気づくり、表情、声のトーンなどを大切にし、少しでも患者さんの不安な気持ちに寄り添える助産師を目指して日々精進していきたいと思っています。

手塚 佳央梨さん

国際医療福祉大学病院 産婦人科病棟

手塚 佳央梨さん

助産学分野

  • 修士課程2016年度修了
子育て・仕事をしながらも、無理なくマイペースで卒業できました。

患者さんの全身的な病態の把握や知識の必要性や多職種との連携の重要性を感じ、より専門的な知識や技術を身に付けたいという思いから、特定行為看護師養成分野に進学しました。
在学中は、2人の子育てをしながら仕事と勉学の両立が必要であったため、入学当初は通学を継続できるか不安でしたが、自分のライフスタイルに合わせたプランになるよう受講科目や実習時間を教員と相談しながら組み替えたことで、無理なくマイペースで卒業することができました。
大学院の講義や実習で学んだたくさんの知識をより生かし、多職種とも協力ながらチーム医療の一員としてより患者さんや家族に見合ったケアやサポートが行えるよう、日々心掛けています。さらに、卒業後も様々な施設で活躍する同期と情報交換できることは、私にとってはかけがえのない財産となっています。
これから超高齢化社会を迎える日本で、どのような形で特定行為のできる看護師として活躍し役割拡大につなげていけるかを考えながら、今後もマイペースで精進していきたいと思っています。

前田 明子さん

杏林大学医学部付属病院
循環器内科 不整脈センター

前田 明子さん

特定行為看護師養成分野

  • 修士課程2017年度修了
大きな達成感と喜びをぜひ味わってください。

専門学校の教員として勤務し、理論と実践を学生に講義する中、40歳という人生の節目にも伴い、自身の現場経験を基に研究という領域から自身を高めるべく、国際医療福祉大学大学院の進学を考えました。本大学院を志望した理由は、仕事を継続しながら学べる環境と、研究領域におけるプロフェッショナルな教授の存在が大きな動機となりました。
大学院で研究を進めるにあたり、研究方法、調査の在り方、考察の方法等、細部にわたり、素人同然の私を導いて下さいました。また、学会等での発表の機会にも背中を押していただき、学位論文では、何度も教授の研究室にお邪魔させていただきましたが、終始適切なご助言と激励から、大変充実した大学院生活を送ることができました。
年齢や仕事を理由に大学院への進学をあきらめることはありません。新たな知見はもちろん、院生として数多くの出会いも大きな糧となります。大きな達成感と喜びをぜひ味わってください。

中島 賢二さん

マロニエ医療福祉専門学校
福祉心理学科・社会福祉士学科通信課程 学科長

中島 賢二さん

医療福祉学分野

  • 修士課程2017年度修了