大学院のご案内

カリキュラム・ポリシー

カリキュラム・ポリシー

大学及び大学院の教育理念を踏まえ、本大学院教育を通じて人材育成の目的に応じた以下のようなカリキュラム・ポリシーを設定して教育を行う。

大学院共通のカリキュラム体系は以下の如くである(IUHW-GS-CP1~9)

  1. 1. ディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するために、必ず履修して単位を修得しなければならない「必修科目」を設定している。また、所定の選択科目群より指定単位を必ず履修しなければならない「選択必修科目」を設定している場合がある。
  2. 進級、修了に必要な必修科目及び選択必修単位数の内容と下限数を各分野別に指定している。
  3. 2. 幅広い知識や視野を身につけるため、所定の範囲から自由に選択して履修できる「選択科目」を設定している。在学期間中に上記の必修科目と選択科目を合わせて必要な単位数を修得する必要がある。
  4. 3. 研究科において、医療福祉系大学院生として必要な基本的・普遍的な知識や幅広い教養を教授する「共通科目」を設定している。また、分野における教育目標を達成するために専門性の高いかつ重要な知識を教授する「分野共通科目」を設定している場合がある。
  5. 4. 共通科目が必修あるいは選択科目として設定されるかは、分野のプログラムにより異なる。他研究科の院生が共通科目を履修できるか否かは、それぞれの履修条件による。
  6. 5. 研究科において、各専門領域の専門家としてディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するために必要な講義、演習、実習、研究指導などを「専門科目」として設定している。
  7. 6. 専門科目が必修あるいは選択科目として設定されるかは、分野のプログラムにより異なる。他研究科の院生が共通科目を履修できるか否かは、それぞれの履修条件による。
  8. 7. 研究指導は学位取得のための研究を指導するもので、学位論文(あるいは課題研究)の作成に必要な教育科目であり、必修専門科目として設定される。
  9. 8. 国家資格あるいは学術的な専門資格取得を目指す大学院生のための開講科目を「制度上の科目」として必修あるいは選択科目として設定している分野がある。
  10. 9. 仕事を持つ社会人学生に対する教育的配慮として、同時双方向遠隔授業やeラーニングなど多様なメディアを高度に利用した授業の導入、開講時間の配慮、長期履修制度の導入などを積極的に実施している。
  11. 10. 学業の指導体制としては、大学院生は希望進路と適切な評価を元に指導教員及び副指導教員を決定し、それぞれの専門分野に配属される。大学院生は、上記の科目を修得し、分野のゼミナールの履修や研究指導を通じて研究成果を発表し、学位論文あるいは課題研究成果を作成する。
  12. 11. 科目の到達目標、授業内容、履修方法や年間計画、成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価する。

各研究科のカリキュラム・ポリシーは以下のとおりである。

医療福祉学研究科のカリキュラム・ポリシー(GS-HWS-CP-1~5)

医療福祉学研究科では、医療福祉の各分野における高度な研究開発能力を備え、また高度な専門技術の実践を担う人材を育成することを目的としており、教育理念あるいは学位授与方針で示す目標を大学院生が達成できるよう、次の方針に則り教育課程を編成・実施する。

  1. 1. 国際医療福祉大学の基本理念と教育理念とを充分に理解し、専門職業人として「共に生きる社会」の実現に貢献する強い意志を涵養するために必要な授業科目を設定する。修士課程の共通科目において、研究・教育の方法の基礎知識、人間・集団・情報システムに関する概論、保健・医療・福祉に関する動向などを学ぶ科目を用意する。博士課程の共通科目としては博士課程のための研究法指南を提供する。これらを提供することにより、専門家としての素養を涵養する。
  2. 2. 保健医療福祉分野において明確な目的意識を持ち、専門職業人としての使命感、倫理観など医療プロフェッショナリズムを備え、専門分野での研究や臨床を実践できるように必要な授業科目を設定する。医療のバックグラウンドを有さない非医療系出身者に配慮して、医学の基本知識を養うため医学系概論教育を行う。また医療倫理やわが国での医療政策に関する教育などを提供する。
  3. 3. 大学院生が明確に専門医療人としての立場を自覚し、専門分野における幅広い知識、技能と判断力を修得できる科目を設定する。すなわち、それぞれの専門領域の講義・演習・実習科目を通じて深い学識を培い、卓越した教育・研究能力の獲得を目指す。
  4. 4. 専門医療職業人としての自立性を確立でき、卓越した臨床能力を発揮し、指導的立場で活躍できるためのプログラムを設定する。実践的臨床能力を磨くための専門資格の取得のための配慮をおこなう。また、応用性、学際性あるいは知識の統合的理解を培い、他分野との積極的コミュニケーションを取れるチーム医療能力を涵養するための指導もおこなう。さらに国際性を培い、国際的な活躍に必要な科目の設定もおこなう。
  5. 5. 論理的思考を習得し、研究成果を発表できる能力の育成を目的とした科目を設定する。修士論文や課題研究の研究指導、博士論文の研究指導(研究課題の明確化と計画作成、文献検索、データ収集・分析、論文作成)などの科目を設定する。
  6. 6. 科目の到達目標、授業内容、履修方法や年間計画、成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。
【保健医療学専攻】

保健医療学専攻は、看護学、理学療法学、作業療法学、言語聴覚学、視機能療法学、福祉支援工学、放射線・情報科学、臨床検査学、及びその他保健医療等を構成する各種の学術に関し、研究開発又は高度専門技術の実践を担う人材を育成することを目的とする。

<看護学分野>
看護学分野では、修士課程で看護学研究法、看護教育論、看護倫理学を始めとする多彩な分野共通科目を設定し、看護学の基礎教育を修了した学生が各自のもつ学問的な関心を土台とし追究課題を定め、それを科学的に探究する過程を学べるように、基本的かつ体系的知識を学ぶ機会を提供する。看護学は看護の実践の質を高めることが重要であり、看護の科学的探究と看護実践との関係がいろいろな角度から議論される。
博士課程では、看護学研究者の育成をめざし、看護の専門性をより広い視野からとらえ、それを高めるための学問的探究の方法論を確実に身につけていく科目を設定する。看護学研究者は独立して看護学の研究を行う能力をもつだけではなく、研究グループをリードする能力も求められる。そのため本課程では、広く関連領域の専門家とふれあい、知識を学ぶとともに学問的交流の機会を提供する場を設ける。
看護管理・政策学領域、看護教育学領域、看護実践基礎・援助学領域、感染管理・感染看護学領域、精神看護学領域、リプロダクティブヘルス看護学領域、小児看護学領域、成人看護学領域、老年看護学領域、家族看護学領域、在宅看護学領域、公衆衛生看護学領域ではそれぞれ修士課程・博士課程を設け、専門領域の知識や実践看護力、教育能力、研究能力を身につけるための、講義・演習、研究指導などの専門科目を設定する。
公衆衛生看護学領域では修士課程に実践コースを設定し、保健師国家資格取得に向けた講義・実習を行い、課題研究指導を行う。
周麻酔期看護学領域では麻酔管理ができる人材育成を目的に修士課程に必要な知識と技術の習得を目指す科目を設定する。感染管理・感染看護学領域、がん看護学領域、精神看護学領域、在宅看護学領域では修士課程に専門看護師に期待される役割および高度実践方法と課題解決に関する研究方法を習得する専門看護師教育コース(CNSコース)を設定している。国際看護学領域ではグローバルヘルスの課題を念頭に国際的な看護の向上に貢献できる人材育成を目的に修士課程に必要な知識と技術の習得を目指す科目を設定する。
看護学の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<特定行為看護師養成分野>
特定行為看護師養成分野では、修士課程に保健師助産師看護師法に基づく特定行為に係る看護師を養成する指定研修機関として厚生労働省令に規定された、21区分38行為すべての特定行為についての研修を提供していると同時に、日本NP教育大学院協議会に規定された診療看護師(NP)の研修を提供している。病態生理を考慮した専門領域の知識や実践看護力、教育能力を身につけるために必要な講義・演習、病院実習などの専門科目を設定する。さらに研究能力を身につけるための経験症例に関する課題研究指導を設定する。
特定行為看護師養成分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題研究達成状況などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<助産学>
 助産学は、通常の妊婦の出産や子育てを支援する助産師の教育を促進する。
 助産学分野では、修士論文コースにおいて助産師の研究者・教育者の育成を目指し、助産学に特化したカリキュラムを充実し、女性及び子ども・家族の健康課題に取り組む研究能力と高度実践力の育成をめざす専門科目を設定する。修士課程の実践コースでは助産師国家試験受験資格希望者を対象としたものと、助産師免許所有者のための2種類を用意し、それぞれの実践能力の向上に必要な講義・演習、病院実習、課題研究指導などの専門科目を設定する。
 博士課程において修士課程での高度実践や研究を基盤に助産学の研究を深めることを目的に、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
 助産学の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<理学療法学>
理学療法は科学としての研究が必要な分野である。理学療法士は、患者への適切な理学療法を提供するとともに、新規でより有効な治療法を発展させる必要性がある。
理学療法学分野の修士課程は、運動学を中心に人間の行動の一側面である運動(Movement)や動作(Action)のメカニズム解明を目的とした基礎理学療法学領域及び臨床場面で疾病・疾患から生じる運動障害などを科学的に探ることを目的に、より応用的な分野をカバーする応用理学療法学領域の2つの専門領域に分かれる。
修士課程では色々な専門領域の理学療法概論や画像診断あるいはリハビリテーションに関するリスクや評価指標など一般的な知識を習得する分野共通科目を設定する。科学的思考の基礎を身につけ、実際の研究を通して応用することを目的として、専門領域の知識や実践能力を身につけるための、講義・演習、及び修士論文研究指導などの専門科目を設定する。
博士課程も同様に基礎理学療法学領域及び応用理学療法学領域の2つの専門領域を有し、専門領域の知識や高度実践能力、教育能力、研究能力を身につけるための、講義・演習及び博士学位論文研究指導などの専門科目を設定する。特に博士課程においては、修士課程での科学的思考をもとに理学療法学の独創的研究を更に深め、指導的立場として若い世代の教育に携わり、理学療法学の将来の系統的発展を図るための専門科目を設定する。
また、両課程ともに、理学療法に関したセミナー、講習会などを積極的に開催し、専門領域の科学的思考の開発と研究能力の向上に貢献する。
理学療法学の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<作業療法学>
作業療法学は、対象者の疾患特性や個々の事例性に着目し、医学モデル及び社会モデルに基づくリハビリテーションに重要な役割を果たす、当たり前の日常生活を科学的な視点で捉える学問体系である。
修士課程は、作業活動とその遂行を科学的にとらえる作業活動分析学領域、作業療法の実践を支える原理を探る作業活動支援学領域、精神機能の障害及びその周辺分野に関して作業療法の実践的研究を行う精神神経障害作業療法学領域及び感覚運動障害を持つ人々に対して作業活動を活用し介入する感覚運動障害作業療法学領域の4つの専門領域に分かれる。作業療法学修士課程では作業療法学の基礎から応用実践に至る各側面についての研究法の教授と実践を通じて、作業療法の実践能力とともに研究指導能力を兼ね備えた、人間性豊かな実践家、教育者ならびに研究者を養成するために、講義・演習、及び修士論文研究指導などの専門科目を設定する。また、修士課程では作業療法の動向を学ぶ分野共通科目を用意する。
博士課程は、作業活動分析学領域、作業活動支援学領域、2つの専門領域を有している。作業療法におけるさらなる高度な専門実践能力を有するとともに研究能力を深め、指導的役割を果たせる優れた教育者ならびに研究者を養成するために、講義・演習、及び博士学位論文研究指導などの専門科目を設定する。
作業療法学の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<言語聴覚分野>
言語聴覚分野は健常な言語・聴覚・コミュニケーション・嚥下過程を科学的に究明し、それを基盤として各種障害の病態、予防、診断、治療法等を探究し人々の健康と福祉に貢献することを目指している。
修士課程は、幅広い年齢層に生じる言語、聴覚、認知の障害について最新の知識と臨床技法を修得する言語聴覚障害学領域と幅広い年齢層に生じるスピーチの障害および摂食嚥下障害の臨床と研究の基礎について学ぶ発声発語・嚥下障害学領域の2領域を有する。また、高度の臨床活動を行い、新たな理論や技術を創出できる高度専門職業人、臨床の指導者、教育者、研究者の育成を目指し、講義・演習の専門科目を設定し、確かな研究技能の修得を図り修士論文研究指導の専門科目を設定する。
博士課程は言語・コミュニケーション障害および認知機能障害の基礎と臨床に関する優れた研究を実践する言語障害学領域、各種聴覚障害とそれに伴う認知・コミュニケーション障害の研究を実践する聴覚障害学領域及びスピーチの障害および摂食・嚥下障害の研究を実施する発声発語・摂食嚥下障害学領域の3領域に分かれ、優れた研究を通じて臨床と学問の発展に貢献できる研究者、教育者、臨床の指導者の育成と、また近接する学問分野との学際的研究を推進し、国際的に活躍する人材の育成を目指し、講義・演習の専門科目を設定する。また、先端技術を用いた研究技法を修得し、オリジナリティのある本格的研究を進める博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
言語聴覚分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<視機能療法学分野>
我々の視覚は精緻な光学系と視覚神経系により成立し、他の感覚機能と相まって、認知や判断などの高次脳機能と密接に関係している。視機能療法学分野では、視覚科学に関連する幅広い領域で活躍できる高度な知識と応用性を有する専門家・教育者・研究者を目指す人材の養成を目的としている。
修士課程では視覚の基礎的及び臨床的研究を通じて、探求心や思考力を養うとともに実践的な研究技法を修得することを目指し、講義・演習、修士論文研究指導の専門科目を設定する。
博士課程では、単に視覚科学のみならずチーム医療の経験や他領域との学際研究を推進することで、新たな課題を解決できる専門家・研究者の養成を目指し、講義・演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
視機能療法学分野の成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<福祉支援工学分野>
福祉支援工学分野では、修士課程は動作分析を中心として人の動きを工学的な視点から研究し臨床や用具の活用に役立てることを目的とする福祉支援工学領域と福祉用具の選定相談、開発に係る人を対象に社会学的、人間工学的な視点からの研究を行う福祉用具管理指導者領域の2領域から構成される。さらに後者は「福祉用具プランナー管理指導者」の協会資格が取得できる福祉用具管理指導者コースと福祉用具コースの2コースを用意している。それぞれの講義・演習、論文研究指導の専門科目を設定し、福祉用具管理指導者コースでは課題研究指導も選択できる。
博士課程は福祉支援工学領域で設定されており、高度な実践や研究を深め指導的役割を担うことを目的に、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
福祉支援工学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<リハビリテーション学分野>
リハビリテーション学分野では、リハビリテーションに関する様々な領域の学問を網羅しており、実務者として高度な知識と実践力を体得するととともに、研究者としての実力の育成を目的としている。修士課程、博士課程を設け、専門領域の知識や実践行動力、教育能力、研究能力を身につけるための、講義・演習、学位論文研究指導などの専門科目を設定する。
博士課程においては独立した研究者としての能力の育成を目指し、リハビリテーション関連のリーダーとしての次世代の研究者の育成を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
リハビリテーション学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<放射線・情報科学分野>
放射線・情報科学分野では、医用診断および放射線治療機器に係る基礎研究や臨床応用のための研究や新方式の開発などに取り組むため、修士課程と博士課程に医用画像学領域と放射線治療学領域の2領域を設ける。
両領域ともに修士課程に医学物理士認定機構の認定取得を目指す医学物理コースを設け、放射線治療学領域はがん治療放射線技師コースを基盤研究コースに加え設定している。各コースは「修士論文プログラム」と「臨床実習プログラム」を用意し、前者は、研究教育力を身につける講義・演習、学位論文研究指導などの専門科目を設定し、後者は臨床の現場で活躍できる診療放射線技師の育成を目指し、講義・演習・実習及び課題研究指導を設定する。
博士課程では、他領域のスタッフと協力して多彩な領域をカバーできる高度な専門実践力、研究能力及び教育指導力を養うため、講義・演習、博士学位論文研究指導などの専門科目を設定する。
放射線・情報科学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<生殖補助医療胚培養分野>
胎生学者は生殖補助医療(ART)において、卵子や精子を管理して胚の生体外での成長を促す重要な役割を果たす。生殖補助医療胚培養分野では、教育機関において胚培養士の養成に特化した正式なコースとして、生殖医療に関する集学的、学際的な知識及びラボワークに必要とされる技術をバランス良く習得し、科学的思考を有する胚培養士を養成することを目指しており、修士課程・博士課程を設けている。
専門領域の知識や実践臨床能力あるいは研究能力を身につけるため、修士過程では講義・実習・課題研究指導の専門科目を設定する。なお修士課程の実習に関しては、既に胚培養士として勤務しており委託契約を締結できた場合、委託実習を選択することもできる。
博士課程では、生殖補助医療における深い知識、高度な実践能力、優れた研究能力を修得するため、講義・演習、博士学位論文研究指導などの専門科目を設定する。
生殖補助医療胚培養分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題研究達成状況などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉教育・管理分野>
医療福祉教育・管理分野では、教育の原理や方法論、管理学など医療福祉教育機関において質の高い教育を実施できる人材、医療福祉施設において組織を効果的・効率的に管理できる人材の育成を目的としている。修士課程では専門領域の知識や教育・管理能力、研究能力を身につけるための講義と修士論文研究指導科目が設定された2年で修了するコースに加え、既に豊富な実務経験を有する者を対象にして、eラーニングや集中講義を活用し、より実践的能力を身につけるための講義と課題研究指導が設定された1年で修了するコースが用意されている。
博士課程では、医療福祉の教育施設における高度な研究能力を有した教職員を養成するため、講義・演習、博士学位論文研究指導などの専門科目を設定する。
医療福祉教育・管理分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<臨床検査学>
臨床検査学における検査手法は科学技術の急速な発達を反映して急激な進歩を遂げており、多数の疾患に対する検査試験が開発されている。
臨床検査学分野では、修士課程及び博士課程を設けている。修士課程では、現状の検査知識および技術を学ぶと共に、次世代に必要とされる検査法や機器・試薬の開発など、多方面からの研究を行い、研究的思考を兼ね備えた人材の育成を目指し、講義・演習・修士論文研究指導を設定する。また、臨床医学研究センターとの連携により細胞検査士養成コースを設置し、講義・演習・実習及び課題研究指導を設定する。
博士課程では、人々の健康を維持しより良質で安全な診療を促進すべく、臨床検査学における高度な研究能力を有した人材を育成するため、講義・演習、博士論文研究指導などの専門科目を設定する。
臨床検査学の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<遺伝カウンセリング分野>
遺伝カウンセリング分野では、修士課程において高い専門性と豊かな人間性を備えた認定遺伝カウンセラーの育成を目標としており、専門領域のプロフェッショナルによる講義や演習、附属病院および多彩な提携施設での実習やゲノム解析実習、課題研究指導を設定し、社会人にも通いやすいカリキュラム内容とする。
遺伝カウンセリング分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題研究達成状況などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療遺伝学分野>
医療遺伝学分野では博士課程において、ヒト医療遺伝学に関する研究能力を有し、医療施設の遺伝カウンセリング部門やゲノム研究施設、および教育機関において指導者的役割を担い活躍できる人材を育成するため、講義・演習、博士論文研究指導などの専門科目を設定する。
医療遺伝学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<災害医療分野>
災害医療分野では、修士課程において災害対応にあたる医療専門職や行政職などを対象として、組織の災害マニュアルや事業継続計画の策定、災害訓練の評価のあり方、災害対応に関連した教育プログラム開発、多職種連携の促進など災害時の保健医療対応での課題を解決していける人材の育成を目指し、講義、演習、課題研究指導などの専門科目を設定する。
博士課程では、災害時の保健医療対応における指導的な立場になると同時に災害医療における高度な研究能力を有した人材を育成するため、講義・演習、博士論文研究指導などの専門科目を設定する。
災害医療分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題研究達成状況などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療機器イノベーション分野>
超高齢化社会に対応した医療の多様化・先進化とそれを支える医療技術の進歩はめざましく、様々なライフステージに対応した高度な医療実践のための医療用診断・治療機器の開発・改良へのニーズが飛躍的に高まっている。医療機器イノベーション分野では、臨床現場における広範囲の医療機器に関する様々な課題の解決を通じて医療の質の向上に貢献できる、すなわち「医療現場のニーズをフィードバックし実装化できる医療機器開発・管理の専門家」の養成を目指し、修士課程を設定している。同課程においては、医療機器に関する広範な知識を教授する講義科目、臨床の実践の視点を身に着ける演習科目、その実践的応用を考える課題研究科目を設定する。
医療機器イノベーション分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、課題研究完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉経営学分野>
医療福祉経営学分野では、医療経営管理分野の博士課程として、医療福祉に関わる経営・政策・情報等の研究課題に関してより深く探求し、幅広い分野の専門家から個別指導を受け研究論文の作成を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
本分野の主要研究テーマは、ヘルスケア管理、保健セクターでの地域開発分析、医療機器、医療用具、医薬品、医療政策及びヘルスケア法律調査に関する解析、ヘルスケアに関する資金調達、税金、意思決定の分析、及び公衆衛生的研究でその研究指導を行う。
医療福祉経営学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<診療情報管理・分析学分野>
診療情報管理・分析学分野では、診療情報アナリスト養成分野の博士課程として、医療の質の維持という高いモラルと、医療費の体系・経営管理手法の知識、および情報処理技術を身につけた人材の育成を目標している。
本分野では診療情報管理分析を通して、病院管理や医療の質の改善に関して病院管理者に提言でき、病院管理の多彩な分野をカバーする研究トピックスを体系化できる洗練された研究能力を有した卓越した人材の育成を目標して、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
診療情報管理・分析学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<先進的ケア・ネットワーク開発研究分野>
先進的ケア・ネットワーク開発研究分野博士課程では、介護福祉学領域及びケアマネジメント学領域の2領域を擁している。保健医療福祉分野において介護福祉やケアの向上に向けてのリーダーシップをとり、広い視野から他職種との連携が取れ、ケアの現場が抱える問題に即して適切な教育・研究指導を行える人材の育成を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
先進的ケアネットワーク開発分野博士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉学分野>
医療福祉学分野博士課程では、本学の特色を生かして福祉学、対人援助論と保健医療学の教員とが協働して研究指導を行い、地域包括ケア時代の医療、福祉、介護の制度の連携と協働の時代にふさわしい研究環境を提供している。さらなる保健医療・福祉専門職の専門能力、研究・教育指導能力の向上を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定する。
医療福祉学分野博士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉ジャーナリズム分野>
医療福祉ジャーナリズム分野博士課程では、医療福祉ジャーナリズムの方法論を身につけ、指導者としての実力をつけることを目指している。すなわち、医療技術の進歩や医療政策や新たな医療福祉文化の創造に寄せる人々の関心とニーズを把握し、仮説の設定とその検証・分析を行うことは他の学問領域と共通した方法論を有するが、他分野と異なり、得られた成果を説得力のある文章や映像にまとめあげて、人々の心を動かし社会の変革に誘導する能力の獲得を必要とする。そのため専門能力、研究・教育指導能力の向上を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導の専門科目を設定し、さらに作品と論文を一対の成果物とする。
医療福祉ジャーナリズム分野博士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<臨床心理学分野>
臨床心理学分野博士課程では、臨床心理学専門職大学院を修了した者、または臨床心理士養成指定大学院を修了した者に対してより高度な教育研究の指導を行うことを目的とする。特に、医療福祉領域における臨床心理学上の諸課題に対して、国際的視野に立って研究および実践指導が可能なコンピテンシーを獲得できる人材の養成を目指し、講義、演習、博士学位論文研究指導を設定する。
臨床心理学分野博士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

【医療福祉経営専攻】

医療福祉経営専攻においては、医療福祉機関の管理運営及び福祉の提供に関し、研究開発又は高度専門技術の実践を担う人材を育成することを目的としている。

<医療経営管理分野>
医療経営管理分野では、修士課程としてヘルスケア分野における高い経営戦略立案能力と第一線で活躍できる人物の養成を主たる目的とする「医療経営戦略コース(h-MBAコース)」と、ヘルスケアに関して専門的な研究を行う「医療福祉管理学コース(研究コース)」の2コースを開講している。h-MBAコースでは講義、演習、課題研究指導の専門科目を設定してヘルスケア分野に特化したMBA取得を目指し、医療福祉管理学コースでは講義及び修士論文研究指導の専門科目を設定して論文作成を目指す。
医療経営管理分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<診療情報アナリスト養成分野>
診療情報アナリスト養成分野では、修士課程として医療情報を医療の質の向上や病院経営に有効に活用できる医療情報分析の専門家や医療経営を支える実務者の養成を目指している。そのため診療情報管理の知識と技能を基礎として、診療記録の正確な記載や分析・評価を行い、その利活用により医療の質の向上や健全な運営に必要な情報を提供し、経営改善の提案ができる人材育成を目指し、実践コース、がん登録コース、研究コースの3コースを設定している。実践コース・がん登録コースでは講義、演習、課題研究指導の専門科目を設定し、がん登録コースでは更に実習を設定する。研究コースでは講義、演習及び修士論文研究指導の専門科目を設定する。
診療情報アナリスト養成分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉国際協力学分野>
医療福祉国際協力学分野では、修士課程としてわが国を取り巻く急速な国際化を見据え、医療現場における様々な問題解決に取り組む知識や能力を養い、専門的な立場から国際的な提言ができることを目指す人材を育成する。そのための講義、演習、課題研究指導の専門科目を設定する。
医療福祉国際協力学分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題研究達成状況などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<先進的ケア・ネットワーク開発研究分野>
先進的ケア・ネットワーク開発研究分野では、修士課程として介護福祉・ケアマネジメント学領域、自立支援介護学領域、自立支援実践ケアマネジメント学領域の3領域を設定している。介護福祉学領域及びケアマネジメント領域では、介護福祉やケアの現場が抱える問題の改善に取り組み、その向上やケアシステムの開発、ケアに係る教育を担う人材の育成を目指し、学際的な教育・研究指導を行う。そのための講義、演習、修士論文研究指導の専門科目を設定する。
自立支援介護学領域及び自立支援実践ケアマネジメント領域は、より専門性の高い自立支援に向けた介護実践あるいはケアマネジメント実践を求め、質の高い専門能力や管理能力の向上を目指す1年修了コースであり、講義、演習、課題研究指導に加え実習科目を設定する。
先進的ケア・ネットワーク開発研究分野修士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉学分野>
医療福祉学分野では、修士課程として地域包括ケアの時代の保健医療・福祉専門職の力量向上のために、支援を必要する人びとが地域での自立した生活が営めるよう社会サービス関連分野と連携して支援を行う専門能力の向上や福祉・介護サービスの経営管理能力の涵養のために、さらに保健医療の専門職に対して生活支援をはじめとする福祉への理解を深めるために、講義、演習、修士論文研究指導の専門科目を設定する。
 医療福祉学分野修士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療福祉ジャーナリズム分野>
医療福祉ジャーナリズム分野では、修士課程として医療福祉関連施設における広報の重要性を背景として、医療福祉関連の基礎的な広範囲な知識を身につけ、医療福祉ジャーナリストとして自身の現場で調査研究などを実践しつつ、社会的要請に応え発信する知識・技術を深める人材育成コースを開設しており、そのための講義、演習、課題研究指導の専門科目を設定する。
医療福祉ジャーナリズム分野修士課程の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<医療通訳・国際医療マネジメント分野>
人材養成を目的として、医療通訳や国際医療事務に関する基本的な技術や知識と共に、医療機関等において国際医療サービスを展開していくために必要な経営戦略立案能力等を備えた人材の育成コースを開設している。実践力の向上を主眼とした1年修了コースでは講義、演習、課題研究指導に加え実習科目を設定し、研究能力向上を目指した修士論文コースでは講義、演習、修士論文研究指導の専門科目を設定する。
 医療通訳・国際医療マネジメント分野の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

【臨床心理学専攻】

臨床心理学専攻においては、臨床心理学の分野における研究能力を備え、医療、福祉、教育、司法・矯正、労働・産業などの分野に関し、今日的な社会的要請に応えうる臨床心理の実践を担う人材を育成することを目的とする。

修士課程では国家資格の公認心理師資格取得に対応するための公認心理師科目と、日本臨床心理士資格認定協会の第1種大学院指定に対応した臨床心理士資格試験受験のための臨床心理士科目の両者を有し、両方の受験資格を満たす大学院における科目構成となっている。ただし、公認心理師については学部科目での必要条件を満たさなければ受験できない。
保健医療分野(精神医学)、福祉分野(障害者(児)心理)、教育分野(学校臨床心理学)、司法・犯罪分野(犯罪心理学)、産業・労働分野(産業・組織心理学)、心理的アセスメント(臨床心理査定)、心理支援(心理面接)、家族関係・集団・地域社会における心理的支援(家族心理学)、心の健康教育などに関する多彩な領域の特論を必修科目として用意し、臨床心理士科目として臨床心理面接や臨床心理学特論、臨床心理査定演習などを必修科目として設定する。
赤坂心理相談室での実習に加え附属病院での精神科実習、福祉施設や教育施設など様々な提携施設で心理実践実習や臨床心理実習を設定し、実習を通じて高度な専門性と学術性、学際性、豊かな人間性と国際性を備え、保健・医療・福祉など多職種と協働し現場で貢献できる公認心理師・臨床心理士の育成を目指している。さらに特別研究を通じて修士論文指導を設定する。
臨床心理学専攻の成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

薬学研究科のカリキュラム・ポリシー(GS-P-CP-1~7)

薬学研究科では教育理念あるいは学位授与方針で示す目標を院生が達成できるよう、次の方針に則り教育課程を編成・実施する。

  1. 1. 薬学研究科医療・生命薬学専攻では、医療薬学、生命薬学の分野における高度な専門的知識と技術を有し、幅広く医療関連分野で活躍しうる、薬物治療学に精通した薬剤師を育成することを目的とした科目を設定する。
  2. 2. がん・感染症・精神神経疾患等の薬物治療において、高度な知識と技術、さらにはその領域に関する研究能力を備えた専門性の高い薬剤師(がん専門薬剤師・がん指導薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、感染制御専門薬剤師等)やこれら人材の指導・教育に携わることができる薬剤師の育成を目標とした科目を設定する。
  3. 3. 論理的あるいは問題解決能力を高め、専門領域の理論の修得や研究開発を行う能力を養成するために、徹底した研究指導や高度の実践教育を重視したカリキュラムを実践する。
  4. 4. 研究指導は学位取得のための研究を指導するもので、研究指導教員により施行される学位論文の作成に必要な教育科目であり、必修専門科目として設定すされる。
  5. 5. 仕事を持つ社会人学生に対する教育的配慮として、同時双方向遠隔授業やeラーニングなど多様なメディアを高度に利用した授業の導入、開講時間の配慮、長期履修制度の導入などを積極的に実施するしている。
  6. 6. 学業の指導体制としては、院生は希望進路と適正の評価を基に指導教員及び副指導教員を決定し、それぞれの専門分野に配属される。学生は、上記の科目を習得し、分野のゼミナールの履修や研究指導を通じて研究成果を発表し、学位論文を作成する。
  7. 7. 科目の到達目標、授業内容、履修方法や年間計画、成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

薬科学研究科のカリキュラム・ポリシー(GS-PS-CP-1~8)

薬科学研究科では教育理念あるいは学位授与方針で示す目標を院生が達成できるよう、次の方針に則り教育課程を編成・実施する。

  1. 1. 生命薬学分野では、薬理学、ゲノム分子生物学を中心に、医薬品合成、薬理活性物質の検索、医薬品の分析、健康と衛生等、薬学研究における最先端の知見を学ぶことを目標とする。さらに、薬化学、生化学、生理学、薬物動態学などライフサイエンスの広い分野に対応する高度の薬学教育・研究を実施し、医薬品開発に携わる研究者・技術者の養成や、薬学・環境行政を担う人材(教育者を含む)の育成を目標とした科目を設定する。
  2. 2. 医療薬学分野 がん薬物療法学領域では、がん専門薬剤師に要求される臨床腫瘍学、緩和薬理学、臨床薬物動態学に重点を置き、課程修了後は、日本病院薬剤師会認定の「がん薬物療法認定薬剤師」あるいは「がん専門薬剤師」認定を目標とした科目を設定する。
  3. 3. 医療薬学分野 臨床薬学領域では、臨床における問題解決能力を学ぶことで、病院における薬剤師業務に精通し、患者を中心としたチーム医療に熟知した臨床能力を有する薬剤師育成や、保険薬局における薬剤師業務に精通し、地域医療のレベルアップに貢献できる薬剤師育成を目標とした科目を設定する。
  4. 4. 論理的あるいは問題解決能力を高め、専門領域の理論の修得や研究開発を行う能力を養成するために、徹底した研究指導や高度の実践教育を重視したカリキュラムを実践する。
  5. 5. 研究指導は学位取得のための研究を指導するもので、研究指導教員により施行される学位論文の作成に必要な教育科目であり、必修専門科目として設定すされる。
  6. 6. 仕事を持つ社会人学生に対する教育的配慮として、同時双方向遠隔授業やeラーニングなど多様なメディアを高度に利用した授業の導入、開講時間の配慮、長期履修制度の導入などを積極的に実施すしている。
  7. 7. 学業の指導体制としては、院生は希望進路と適正の評価を元に指導教員及び副指導教員を決定し、それぞれの専門分野に配属される。学生は、上記の科目を習得し、分野のゼミナールの履修や研究指導を通じて研究成果を発表し、学位論文を作成する。
  8. 8. 科目の到達目標、授業内容、履修方法や年間計画、成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

医学研究科のカリキュラム・ポリシー(GS-M&PH-CP-1~5)

医学研究科では教育理念あるいは学位授与方針で示す目標を院生が達成できるよう、次の方針に則り教育課程を編成・実施する。

  1. 1. 国際医療福祉大学の基本理念と教育理念とを充分に理解し、医学研究者または専門職業人として「共に生きる社会」の実現に貢献する強い意志を涵養するために必要な授業科目を設定する。修士課程の共通科目において、公衆衛生学の基本5科目を体系的に学び、8つのコア・コンピテンシーを獲得することを目指している。博士課程の共通科目として医学研究者のための医学研究特論を設定し、分野横断型で基本かつ多様なコースワークを選択する。これらを提供することにより、基本となる素養を備えた医学専門家を養成する。
  2. 2. 医学分野において明確に目的意識を持ち、医学研究者あるいは高度専門職業人としての使命感、倫理観など医療プロフェッショナリズムを備え、専門分野での研究や臨床を実践できるように必要な授業科目を設定する。特に医療倫理や研究倫理に関する全学生必修の教育プログラムを設定し、わが国での医療情勢や研究手法に関する教育なども提供する。また医療のバックグラウンドを有さない非医療系出身者に配慮して、医学の基本知識を養うため医学概論教育を行う。
  3. 3. 各領域に分かれて専門的な教育・指導を受けることにより、院生が明確に専門医療人としての立場を自覚し、専門分野における幅広い知識、技能と判断力を修得できる科目を設定する。すなわち、それぞれの専門領域の講義・演習・実習科目などを通じて深い学識を培い、卓越した教育、研究能力あるいは臨床能力の獲得を目指す。修士課程では各領域の選択必修科目、博士課程ではそれぞれ志望した専門分野の特論科目が必修としている。その他学生の研究内容や進捗状況、高度専門職業人としての修練に密接に関連し、研究発展能力を涵養するための選択科目を設定する。
  4. 4. 専門医療人としての自立性を確立でき、卓越した医学能力を発揮するとともにマネジメント能力を有し、リーダーシップを発揮できるためのプログラムを設定する。また、応用性・学際性あるいは知識の統合的理解を培い、他分野との積極的コミュニケーションを取り他の研究領域における最先端の研究内容に触れることが可能な分野横断コースを用意する。さらに国際性を培い、国際的なレベルの医学研究や医療の実践あるいは国際的医療機関での活躍を可能とするための、必要な科目の設定や英語教育プログラムを設定する。
  5. 5. 論理的思考を習得し、研究成果を発表し、専門分野に関する学問的創造性に貢献できる能力の涵養と指導的な役割を発揮できることを目的とした科目を設定する。科学的思考力を基に質の高い医学研究を行うために修士課程ではゼミナールの開催と論文の研究指導、博士課程では博士論文の研究指導(研究課題の明確化と計画作成、文献検索、データ収集・分析、論文作成)などの科目を設定する。
  6. 6. 科目の到達目標、授業内容、履修方法や年間計画、成績評価方法についてはシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。
【公衆衛生学専攻】

国際医療学分野、医療福祉管理学分野、疫学・社会医学分野、予防医学分野の4分野に分かれ、前3分野は修士(公衆衛生学)、予防医学分野は修士(医科学)の学位の取得を目指して、それにふさわしい教育プログラムを編成している。

総合的な公衆衛生大学院として幅広い教育を提供し、公衆衛生学修士を目指す者には、公衆衛生学の基本5科目(生物統計学、疫学、環境保健学、医療管理学、社会行動学)及び医療倫理学の修得を義務付け、米国公衆衛生大学院の認証機関であるCouncil on Education for Public Health
(CEPH)の基準に則った教育カリキュラムの提供をおこなう。医学系学部以外の出身者は医学概論の履修を必要とする。
1年次前期では、基本5科目及び研究倫理を体系的に学び、その後各領域に分かれて専門的な教育・指導を受ける。 東京赤坂キャンパスにおいて、医療経済研究や臨床疫学研究、医療ビッグデータの解析などを教授し、成田キャンパスでは、国際保健に関する諸外国との共同研究や、国際感染症研究センターとの連携による感染症研究を実施する。

公衆衛生学専攻の成績評価方法はシラバスに表記し、学業の成績は、授業参加姿勢、レポート評価、試験成績評価、課題達成状況、研究論文完成度などシラバスに記載される学習到達度を評価して判断する。

<国際医療学分野>
国際医療学分野は国際保健領域と感染症領域の2領域で構成される。国際保健領域は、医療の国際化の急速な進行に伴う医療現場などで生じる各種の課題への解決提案や、国際的な政策提言ができる人材の育成を目指している。
感染症領域は国際感染症や耐性菌への対応など感染症の状況を世界的な視野で捉えて専門家として医療現場で活躍できると同時に、感染症発症動向サーベランスや感染症のコントロールに参画でき、専門的立場からアドバイスが与えられるような人材の育成を目指している。なお国際医療学分野では、通常コースの他に海外からの留学生を受け入れて教育するための、全て英語による特別教育プログラム(英語コース)を設定する。
基本共通必修科目、領域の専門必修科目に加え、専攻共通科目や専攻の各分野の科目で履修制限の無いものの中から選択科目を履修し、修士論文作成指導を受ける設定とする。

<医療福祉管理学分野>
医療福祉管理学分野は医療福祉政策学領域と医療福祉学データサイエンス領域の2領域で構成される。医療福祉政策学領域は医療・福祉政策に幅広い知見を持ち、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題を見据えて地域医療構想、地域包括ケアシステム等の構築を中心に医療・介護政策の現状と課題を理解しながら解決策を打ち出せる人材の育成を目指している。
医療福祉学データサイエンス領域はシステム科学・情報科学の知識を基盤にして、日々専門化・複雑化が進む医療福祉の分野で、データを収集・解析し、個々の医療福祉専門領域にフィードバックできる人材またこれらのストラテジーを立案できる人材の育成を目指している。
基本共通必修科目、領域の専門必修科目に加え、専攻共通科目や専攻の各分野の科目で履修制限の無いものの中から選択科目を履修し、修士論文作成指導を受ける設定とする。

<疫学・社会医学分野>
疫学・社会医学分野は疫学・生物統計学領域と社会医学領域の2領域で構成される。 疫学・生物統計学領域は臨床試験に不可欠な統計学、医学研究のデザイン等に役立つ疫学、薬剤疫学など、医療全般でのデータ解析・評価ができる専門家の養成を目指している。
社会医学領域は母子保健、老人保健、産業衛生など医学・公衆衛生上の諸問題に適切に対処し、課題を解決できる人材の育成を目指している。特に労働環境や職場ストレスの健康への影響や労災の予防などに取り組み、国際的にも活躍できる人材の育成に取り組んでいる。
上記基本共通必修科目、領域の専門必修科目に加え、専攻共通科目や専攻の各分野の科目で履修制限の無いものの中から選択科目を履修し、修士論文作成指導を受ける設定とする。

<予防医学分野>
予防医学分野は健診医学領域において、健診および検診の場における高度な知識・技能を有する指導者、健診医療に関するデータ分析から有用な健診・検診方法や政策について提言できる者、人間ドック運営や健診事業に積極的に関われる者、あるいは予防医学におけるヘルスプロモーションの専門家などの人材の育成を目指している。
基本共通科目の中から、研究倫理、疫学、生物統計に関する科目を履修し、予防医学概論や予防医学演習を必修科目とする。他に健診医学インターンシップ実習や選択科目を選択し、修士論文作成指導を受ける設定とする。

【医学専攻】
  1. 1. 学生が志望する研究領域に応じて、基礎医学研究分野・社会医学研究分野・臨床医学研究分野の3分野を設定し、学生は各分野の研究室に所属する。各研究室は、所属する学生を対象とする、研究実践能力を涵養する必修の研究実習科目、及びその学生の研究内容や進捗状況、高度専門職業人としての修練に密接に関連する選択科目を設定する。
  2. 2. 医学研究者または優れた研究能力を備えた高度専門職業人としてのプロフェッショナリズムを涵養するため、研究倫理に関する全学生必修の教育プログラムを設定する。また、研究推進能力を涵養するため、学生が行う研究の内容や進捗状況に合わせて選択することが可能な研究基盤系教育プログラム、及び研究発展能力を涵養するため、他の研究領域における最先端の研究内容に触れることが可能な選択制の教育プログラムを設ける。
  3. 3. 医学研究または高度専門職の国際化への対応、国際的なレベルの医学研究または医療の実践、国内外の医学研究・医療・行政機関等での活躍を可能とするため、母国語が英語以外の学生を対象とする英語によるライティングやプレゼンテーションの技能を修得するための教育プログラムを設定する。