ご挨拶

国際医療福祉総合研究所 所長 武藤 正樹
国際医療福祉大学大学院 教授
中央治験管理部 部長
武藤 正樹

国際医療福祉総合研究所(以下、総研)は、1998年に国際医療福祉大学の附属研究所として創設されました。現在、国際医療福祉大学・高邦会グループの内外の人材とノウハウを活用し、国際的な視野のもとにさまざまな活動を行っています。

とくに総研が現在注力しているのが「創薬・育薬(治験)」支援です。日本国内での治験の空洞化が叫ばれるなかで、総研はグループの8つの関連病院(約2,100床)と500名超の医師の手によって新薬や新しい医療材料の臨床試験を積極的に実施しています。このグループにおける臨床試験の支援にあたるのが総研の中央治験管理部です。

新しい医薬品・医療機器を治療に使用するためには厚生労働省の承認を得なければなりませんが、この承認を得るためにはヒトにおける有効性や安全性を確認する臨床試験(治験)が必要となります。しかしながら、日本における臨床試験(治験)のスピードの遅さなどの諸問題により海外で使用されている医薬品などが日本では使用できない(ドラッグラグ)という状況も生まれています。よりよい医薬品・医療機器をより早く患者さんにお届けすることは、医療に携わる者としての使命のひとつと考え、国際医療福祉大学・高邦会グループの全国に展開する関連病院でネットワークを構築し、質が高く、そしてスピードの速い臨床試験(治験)の実施が可能となるよう努めています。

私たちは、この臨床試験(治験)に参加していただく患者さんの人権や安全を守り、臨床試験(治験)を正確に行い、信頼性の高い成績を得るために、厚生労働省が定めた「医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)」を遵守することは当然の責務であると考えています。倫理性、科学性、信頼性のすべてに満足する臨床試験(治験)を患者さんの賛同を得て実施することが、将来の患者さんの治療に必ずお役に立つものと理解しております。

平成23年4月